幼い頃からリバプール・アカデミーで育ったMFジェイク・ケイン。ポテンシャルの高さを買われて、ファーストチームとのトレーニングにも参加することが多かった同ミッドフィルダーだが、さらなる経験を積むために、昨夏ニューポート・カウンティAFCにローン移籍。
序盤戦こそ全く出番を得られずに、ベンチ外で過ごす試合も多かった。それでも、少しずつ出場機会を手にし始めており、現時点でリーグ戦12試合でプレーしている。途中出場の回数が半数を数えるものの、プレー時間は確実に増えている。
貴重なファーストチームでの経験を蓄積しているジェイク・ケインは、U-23などアカデミー同士の対戦との違いを明確にした上で、ニューポート・カウンティ移籍は自身の成長に繋がると考えている。また、リバプールとは定期的にコミュニケーションを図っているとも明かしている。
「リバプールとは連絡を取り合っている。何度か実際に会って、スタッフとも対話している。」
「ニューポートは僕のプレースタイルに合っているし、リバプールから来たとはいえ、プレッシングやパス回しなど、サッカー哲学はかなり似ている。」
「ただ、どんなプレースタイルをチームが選択しても、それに適応するだけだ。」
「ほんとに大きな学びに繋がっている。U-23の試合ではこれほど激しく、フィジカル的ではないからね。」
「毎試合で学んでいるし、スカンソープとの試合はまた試練に見舞われたが、幸いにもそれを乗り越えられた。これまでとはまるで違う世界だけど、成長の過程で必要なものだった。」
「ここにいて本当に幸せだし、楽しんでいる。周りの選手たちやコーチ陣から多くを学んでいる。」
「よりタフな環境において、強さを身につけないといけず、異なったプレースタイルのチーム相手に戦う。僕の成長にとって良いことだね。」
大活躍とまで行かず、またチームの主軸を担うまでは至っていない。リーグのレベルを考えると、レギュラーとして活躍して欲しいものの、着実かつ一歩ずつ成長を実感している20歳のリバプールMF。
シーズン終了までニューポートに留まる同選手は、所属クラブであるリバプールとの契約は2022年6月末までとなっており、このままだと放出の可能性すらある。中盤ではタイラー・モートンが急成長を遂げており、ハーヴェイ・エリオットもコンバートされ、若手MFが活躍している。
同年代のレイトン・クラークソンもローン先で苦労し、この冬に呼び戻している。ポテンシャルをいまいち開花させれていない両選手だが、その才能は評価に値する。残り半年間となった契約期間で、リバプールに対して、新契約を締結させたいと思わせるだけの活躍を披露できるだろうか…?