2019/20シーズンに彗星の如く現れたアーセナルの逸材、ブカヨ・サカ。当初は左サイドバックなども担当し、本職のウイング以外でのプレーにも柔軟性の高さを見せ付け、順当に成長を遂げてきた。いまではアーセナルの主軸として活躍を続けている。
現在は右ウイングを担当することも多く、今季からアーセナルでプレーする日本代表DF冨安健洋とのコンビネーションは抜群。左足で巧みにボールをコントロールし、ドリブルで相手ディフェンスを切り裂き、チャンスメイクすることも可能。
周りの選手たちを使うことにも長けており、20歳にして落ち着き払ったパフォーマンスを披露している。ディフェンスにおいても、しっかりとプレスバックを行え、サイドバックを助けられる。攻守両面での貢献度はまさにリーグでも上位にランクインする。
イングランド代表でもすでに14試合4ゴールを挙げている同選手だが、2020年に結んだ契約は2024年までとなっており、その去就がにわかに注目を集め始めた。アーセナルは開幕ダッシュに失敗したが、その後盛り返して、チャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げている。
『ESPN』によれば、プレミアリーグをリードするリバプールとマンチェスター・シティの2強は、イングランド代表MFブカヨ・サカに関心を寄せている。さらに、アーセナルがチャンピオンズリーグ出場権を得られなければ、正式に獲得オファーを出す可能性も伝えている。
過去にもリバプール移籍が報じられた経験を持つイングランド代表MFは、ノース・ロンドンで順調な成長を続けており、エミール・スミス=ロウやマルティン・ウーデゴールら同年代の選手たちとのコンビネーションからの崩しは、プレミアリーグでも屈指の実力を有する。
ミケル・アルテタ監督の指揮で蘇りつつあるアーセナル。それでも、トップ3に比べるとまだまだ見劣りするため、より質の高いサッカーを体験し、質の高い大会や対戦を経験するためにも、トップチームでの移籍は魅力的に映る。
その事実は、元リバプールDFグレン・ジョンソンも認めており、古巣にとって素晴らしい補強になることを確信。しかし、その取引は困難を極めるとも予想しており、もしも実現した場合には、高額な移籍金が動く補強になると言及している。
「アーセナルは最高の選手をライバルに売りたくないだろうから、成功させるには高額な移籍金が必要になる。」
「彼はファンタスティックな選手で、若い選手であり、イギリス人でもあるため、大きな取引になるはずだ。」
「リバプールと選手が移籍に興味を持っているという点では、確かにそう信じている。ただし、それを成し遂げるにはかなり複雑な取引になるだろう。」
「一方で、若い選手として、最高のチームのひとつと契約するチャンスがあれば、それは魅力的なものになる。」
「リバプールのプレースタイルは、彼にぴったりだと思うよ。」
BettingOdds.com
モハメド・サラーとの契約延長交渉がいまだに進んでいないリバプール。ユルゲン・クロップ監督は楽観的な姿勢を見せているが、期限は刻一刻と迫ってきているのは事実。リバプールがエジプト代表FWの要求に応えられるかが鍵になるが、契約締結まで至っていない。
エジプシャン・キングの後継者候補としても最適な選手になり得るアーセナルMFブカヨ・サカ。はたして、所属クラブとの契約が2年を切るタイミングで、優勝を争えるクラブへ移籍する可能性はあるのだろうか…?