世界各国で次々に生まれる若きサッカー選手たち。中には秀でた才能を有し、10代や20代前半でトップチームで活躍する選手も少なくない。『Goal』は世界最高の若手ランキング(NXGN 2022)を毎年発表し、将来有望な若手選手たちを50位までのランク付けをしている。
リバプールにも将来性豊かな若手は多い。今シーズン、トップチームデビューに加えて、プレミアリーグデビューも飾ったタイラー・モートン。若くして北アイルランド代表デビューを果たし、トレント・アレクサンダー=アーノルドとポジション争いが期待されるコナー・ブラッドリー…
他にも粋の良い若手選手が多いリバプールから、ハーヴェイ・エリオットとカイデ・ゴードンが見事にランクイン。エリオットは5位に選ばれており、その才能が幅広く評価されている。ゴードンは40位と今後の活躍次第で、来年にはトップ10入りも夢ではない。
ハーヴェイ・エリオットは昨季ブラックバーンで過ごした経験が大きく、チャンピオンシップながらも41試合7ゴール11アシストと、当時17歳とは思えない卓越したスキルと精神力でチームの攻撃を牽引。
今シーズンはプレシーズンから中盤で起用され、開幕戦こそ途中出場だったが、第2節バーンリー戦から先発に定着。初挑戦となるミッドフィルダーにも関わらず、安定的なパフォーマンスを披露し、プレミアリーグでのその能力が通用することを証明してみせた。
運悪くリーズ・ユナイテッド戦で長期離脱を余儀なくされ、今年2月までは長いリハビリ生活を送ることに。精神的にもさらに強くなったイングランドU-21代表ミッドフィルダーは、カーディフ・シティとの復帰戦でチーム3得点目となる復活弾を決め、完全復活を示した。
右ウイングとしてもモハメド・サラーの後継者になり得るだけのポテンシャルを持つ同選手は、異なるポジションを経験し、パフォーマンスの質はより高まっている。また、インテル・ミラノらイングランド以外の強豪との対戦も経験しており、ますます大きな存在になっている。
40位にランクインしたイングランドU-18代表FWカイデ・ゴードンは、主にカップ戦を軸にトップチームで出場機会を得ている。昨シーズンにダービー・カウンティから移籍してきた弱冠17歳の若きウィンガーは、カラバオカップやFAカップを含めて5試合に出場を果たしている。
プレミアリーグではブレントフォード戦でデビューを飾り、FAカップ3回戦シュルーズベリーとの試合では、クラブ史上2番目の若さでゴールを奪い、歴史に名を刻んだ。まだ線が細く、フィジカル面で争えない部分も多いが、経験とフィジカルさえ積み重ねられれば、来シーズンにはさらなる活躍が予想される。
これまでに名前が出てきた選手以外にも、マテウス・ムジアロウスキーやボビー・クラーク、オークリー・キャノニアビリー・クメティオらポテンシャル豊富な若き逸材がアカデミーで切磋琢磨しており、来年のランキングにエリオットとゴードンとともに、ランクインしてもらいたい