チャンピオンシップで首位を走っていたフラムが、19日にプレストン・ノースエンドを3-0で破り、1年でのプレミアリーグ復帰を手中に収めた。セルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチが異次元の得点ペースを維持し、昇格決定時の総得点数が98ゴールを数え、その得点力の高さが際立っている。
リバプールとの縁も深いフラム。この冬にはウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズがローン移籍で加入しており、昨年夏には同じくウェールズ代表FWハリー・ウィルソンが完全移籍を果たしている。ウィルソンは今季レギュラーに定着し、現時点で38試合10ゴール16アシストと見事な成績を残している。
過去には、16歳でリバプール加入したイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットの補償金を巡り争った両クラブ。それでも、その頃のわだかまりは残っていないのか、今季フラムで攻撃の中心を担ったポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得で合意に至った。
内々には確定している完全移籍であり、2027年までの5年契約を締結。ローンバックは含まれておらず、プレシーズンからリバプールの選手たちとトレーニングに励むことに。正式発表が待たれるが、リバプールはプレミアリーグ自動昇格を競っていたフラムを尊重し、日程を曖昧にしていた。
そして、フラムがトップリーグ昇格を決めたことで、ついに正式発表に向けて動き出す。ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によると、リバプールは書類の準備を進めており、数週間以内にファビオ・カルヴァーリョ獲得を発表する予定だ。
Liverpool are now prepared to sign paperworks and contracts to announce Fabio Carvalho deal in the coming weeks. It was matter of respect for Fulham – but it's 100% done. Here we go confirmed. 🔴📑 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) April 20, 2022
Contract until June 2027, medical completed, 20% sell on clause included. pic.twitter.com/H2qdynVeK9
ポルトガルU-21代表ミッドフィルダーは、今季32試合9ゴール7アシストを決め、19歳にして所属クラブで堂々たるプレーを披露。繊細なボールタッチや攻撃的センス、前線に駆け上がるスピードとクロップ・サッカーとも相性は良さそう。
若手選手の育成に定評のあるドイツ人指揮官のもとで、プレミアリーグのみならず、世界的な攻撃的ミッドフィルダーへと進化を遂げることができるだろうか…?