移籍金500万ポンド(約7億円)+ アドオンとして270万ポンド(約4億円)に加えて、次回移籍時に有効となるセル・オン条項も含まれる契約でフラムと合意したリバプールは、今夏の移籍市場でのポルトガル代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得を成立させた。
まだクラブ側からの発表を待っている段階だが、フラムが来季からのプレミアリーグ昇格を決め、完全移籍の正式発表が刻一刻と迫っている。数週間以内にも朗報が流れるであろうと言われ、リバプール・サポーターは首を長くして “その時” を待ち焦がれている。
昇格を決めたプレストン・ノースエンドとの試合でもゴールを奪い、19歳ながらも攻撃陣を引っ張る若き逸材はフラム・マッチデープログラムに対して、この冬から報じられ続けてきた移籍報道について、素直な気持ちを赤裸々に語っている。
「自分自身に影響を与えないようにしてきたつもりだけど、僕も人間だ。無意識にせよ、そういう話を意識しているのは明らかだった。少しは影響を受けていると思う。」
「でも、言えることは、これからもフラムのために一生懸命働くということ。フラムのユニフォームを着てピッチに立つときは、いつでも全力を尽くすよ。将来については、何が起ころうとも、それはそれ。僕の関心は今ここにあるんだ。」
Fulham matchday programme
チャンピンシップのみならず、プレミアリーグでも獲得を狙うクラブは多かった。海外からの関心も届く中、アンフィールドでのプレーを選択したファビオ・カルヴァーリョは、主力組がベテランになりつつあるリバプールの未来を担うプレーヤーとして期待が集まる。
同じくフラム出身のハーヴェイ・エリオットや、リバプール・アカデミー出身のカーティス・ジョーンズやタイラー・モートンら有望な若手が育ち始めているクラブにおいて、若手だけじゃなく、ナビ・ケイタら中堅選手たちともポジション争いが待ち受けている。
それでも、選手たちで切磋琢磨して、クロップ政権の世代交代の筆頭となり、プレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーへと成長してくれるだろう…