2014年の夏からリバプールと契約を結ぶベルギー代表FWディボク・オリギは、2度のローン移籍を経て、ビッグイヤーを掲げたシーズンのチャンピオンズリーグ準決勝バルセロナ戦で一躍ヒーローに躍り出ると、続く決勝戦でもプレミアリーグのライバルであるトッテナム・ホットスパー相手にゴールを奪った。
それ以来、強力フロントスリーのバックアップを務めた同ストライカーだが、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやコロンビア代表FWルイス・ディアスの加入で、日本代表FW南野拓実とともにベンチ入りすらできない日々を過ごすことに。
それでも印象に残る活躍と言えば、ディボク・オリギ。今季もウルバーハンプトン戦では途中出場から貴重な勝ち越し点を奪い、直近ではエバートン戦でも途中出場を果たすと、先制点の起点となり、2点目となるゴールを決めた。人数をかけゴールマウスに鍵をかける地元のライバルを下すキッカケを作り出した。
しかし、ベルギー代表フォワードは今夏での退団が決定的。リバプールは契約延長オプションは行使せず、セリエAで首位を走るACミランが争奪戦をリードしていると噂されている。今シーズンのプレミアリーグではたった101分しかピッチに立っておらず、退団も致し方ない。
それでも、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は同選手を高く評価しており、コンディションは整っているとしつつも、他のフォワード陣が能力的に上回っており、出番を与えられないことに苦悩していると吐露している。
「彼はピッチ上でもピッチ外でもレジェンドだ。そういうものなんだ。私にとって彼はファンタスティックなサッカー選手で、あまり起用していないから、バカバカしく聞こえるかもしれないけど。。。」
「彼はワールドクラスのストライカーで、最高のフィニッシャーであることは間違いない。トレーニングではそうしたことをやっているんだけど、他の選手のクオリティーからメンバーに入れないというのは、本当に辛いことだ。」
「今日もまた他の選手がメンバーから外れていたが、彼らの調子は良く、難しい決断を迫られた。すべての選手が貢献したいと願い、現在のシチュエーションに責任を持っている。」
「ディボク・オリギは、みんなから愛されている。彼は今回も非常に決定的なプレーをしてくれて、ほんとに嬉しいよ!。」
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4冠を達成するためには、ラッキーボーイの存在は欠かせない。2018-19以来となるチャンピオンズリーグに加えて、プレミアリーグやFAカップでも頂点を狙うリバプールだけに、長身フォワードの活躍は今後も必要になってくる。
モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアスらフロント・ファイブとは異なる特長を持っているだけに、エバートン戦のように苦しい場面で流れを変える役割を担ってくれる。
そして、偉業を成し遂げたクラブの一員として、来シーズンからイタリアを舞台に躍動してくれることを願っている…