一時代を築いたフロントスリー、モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらが年齢を重ね、最も若いエジプト代表フォワードも近々大台 “30歳” の仲間入りを果たす。いますぐ衰えることはないが、新たに主軸を担うフォワード陣の獲得が課題になっていたリバプール。
2年前にはポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタを加え、この冬にはコロンビア代表FWルイス・ディアスを補強。ともに加入直後からピッチ上で好プレーを披露し続け、ゴールやアシストにきっちりと数字を残している。
残る人枠には、左利きのフォワードがかねてより獲得リストに挙がっている。ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)やハフィーニャ(リーズ)らが筆頭候補として報じられる中、他にもさまざまな選手との関係を報道するニュースが後を絶たない。
インテル・ミラノで爆発的な得点感覚を発揮し、アルゼンチン代表としても活躍するFWラウタロ・マルティネスもそのひとり。プレミアリーグからはアーセナルやトッテナム・ホットスパーも関心を抱く同選手は、昨夏から退団の可能性が叫ばれてきた。
それでも、イングランド上陸を拒否し、インテルとの新契約を締結。2026年まで契約を結ぶ同ストライカーだが、所属クラブは資金を手に入れるためにも売却を検討しており、今夏の移籍市場でふたたび争奪戦が展開されるかもしれない。
『TuttoMercatoWeb』によれば、アーセナルやリバプールも獲得を狙うと言われる24歳フォワードは、アーセナル移籍には難色を示しており、移籍するにしてもリバプール移籍のみに前向きな姿勢を示しているようだ。
ただし、インテルも安い金額での放出は考えておらず、あくまで来シーズンも主力のひとりとして計画に含まれている。ビッグオファーが届いた場合に限り、所属クラブは移籍にGOサインを出すとされ、後任にはフリー移籍での獲得が可能になるパウロ・ディバラの動向を追っている。
リバプールにとって魅力的な補強になることは間違いない。左足が利き足ではないため、ジョッタやディアスとの起用方法には疑問が残るが、その能力とゴール前での感覚はヨーロッパでも有数の選手であり、確実にレベルアップに繋がるだろう。
『Corriere dello Sport』によると、移籍金は最低でも6650万ポンド(約93億円)と法外な金額が設定されている。リバプールにとって手が出せる金額とは言えず、移籍が実現する可能性は限りなく低い。
あくまで希望的観測として、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが加わったフォワード陣を妄想して楽しみたい…