マンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグ準決勝を劇的な形で勝利を収め、CL決勝へと駒を進めたレアル・マドリード。試合終盤での2つのゴールで同点に追いつくと、そのままの勢いで延長戦で勝ち越し点を奪い、スタッド・ド・フランスの舞台にたどり着いた。
対戦相手はリバプール。カラバオカップを優勝し、FAカップでも決勝進出。さらには、プレミアリーグでもマンチェスター・シティと優勝を争うリバプールは、まだ4冠の可能性を残している。レアル・マドリードとのCL決勝は、遺恨を残した前回対戦のリベンジを誓う。
今シーズンが始まるタイミングで、レンヌからレアル・マドリードに加入した次世代のフランス代表を担うMFエドゥアルド・カマヴィンガは、CL決勝を前に、同国代表の先輩FWが試合の展開を左右する存在になると予想しつつ、国内リーグとの2冠達成に意気込んでいる。
「僕たちにはあらゆる意味で特別な存在であるフランス代表FWカリム・ベンゼマがいる。」
「多くの理由から彼が決勝のカギを握ると確信しているよ。」
「僕はレアル・マドリードで信じられないような夢を叶えていて、パリでの決勝でもっと良くなるかもしれない。」
「僕はとても注文が多いんだ。ラ・リーガのタイトルに続いて、次はチャンピオンズリーグを勝ちたいんだ。」
2017/18シーズンに同じくCL決勝に進出した両チーム。当時凄まじいペースで得点を量産していたエジプト代表FWモハメド・サラーにかかる期待が高かったものの、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスに腕を固められた状態で、倒されて負傷交代を余儀なくされる。
さらには、当時守護神を務めた元ドイツU-21代表GKロリス・カリウスが信じられないミスで2点に絡み、最終的にはウェールズ代表FWガレス・ベイルのスーパーゴールなどで3対1で勝利したレアル・マドリードがビッグイヤーを手に入れた。
2017/18シーズンには飛ぶ鳥を落とす勢いで、大会を勝ち続けたレアル・マドリードだが、今季はリバプールの完成度が上回る。前回対戦とはひっくり返った立場だが、カリム・ベンゼマの決定力に加えて、ヴィニシウスのスピードは脅威になるだろう。
より均衡した試合展開が予測される今季のCLファイナル。リバプールは前回の雪辱を果たし、今シーズンを良い形で締めくくることができるだろうか…？