トリノFCに所属するブラジル人ディフェンダー、グレイソン・ブレーメルの去就が慌ただしくなっている。昨夏からリバプール移籍も報じられた同選手には、トッテナム・ホットスパーも獲得を狙っていると言われ、肉弾戦にも強いセンターバックは今夏の移籍市場での目玉候補だ。
『Daily Telegraph』によれば、同じくプレミアリーグで戦うレスター・シティも強い関心を抱いており、ライバルチームとの争奪戦を制して、ブラジル人ディフェンダーをキング・パワー・スタジアムに迎え入れたいようだ。
ブラジル人らしく足元の技術も卓越しており、コーナーキックでも脅威になれる存在。2018年からプレーするセリエAではその実力はすでに認められており、ユベントスやACミランも関心を寄せ、インテル・ミラノは昨年11月に獲得オファーを拒絶されている。
25歳になり、トリノFCでは4シーズン目を終えるだけに、ステップアップの時期としては最適。契約は2024年まで結んでおり、まだ2年以上残っているものの、移籍金が暴騰する可能性は低く、高い能力からすれば安価での獲得ができる。
リバプールはアストン・ヴィラからの継続的な関心を寄せられ、出場機会を得るために退団もあり得る元チャールトンDFジョー・ゴメスの後任として、白羽の矢を立てている。左右のサイドバックでもプレーできるだけにユーティリティ性には欠けるが、イングランド・サッカーでも耐え得るフィジカルを兼ね備えている。
恵まれた身体能力と守備能力で、トリノでレギュラーの座を掴んでいるブレーメル。2018年から過ごす同クラブで、通算107試合13ゴール5アシストを記録。ロベルト・フィルミーノやファビーニョ、アリソン・ベッカーらブラジル出身選手も多く、リバプールでの生活にも馴染めるだろう。
移籍金は4000万ポンド(約56億円)とも言われ、プレミアリーグのクラブがこぞって選手の動向を追っている。レスター・シティやトッテナムもディフェンス陣の刷新を目論んでおり、戦術の国イタリアで活躍するディフェンダーに熱心だ。
資金面ではプレミア勢が有利。プレミアリーグ上陸も現実味を帯びてきた。リバプールが4番手になるかもしれない選手に56億円を支払う確率は低いが、リーズナブルなターゲットではある。はたして、アンフィールドでブレーメルの名前がコールされる日が来るのだろうか…?