プレミアリーグ最終節では、マンチェスター・シティが劇的逆転勝利でリーグ優勝。惜しくも2位に終わったリバプールは、4冠を逃した。それでも、まだカップ戦で3冠の可能性を残しており、今週末にレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝に臨む。
しかし、ここ最近負傷者が増えている。ファビーニョがハムストリングを痛め、FAカップ決勝ではモハメド・サラーとフィルジル・ファンダイクが負傷交代。いずれも大きな怪我にならず、重要なCLファイナルにも出場できそうだ。
最も出場が危ぶまれていたのが、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ。リーグ最終戦ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの試合でアキレス腱を負傷。自ら歩いてピッチを後にしたこともあり、軽微な負傷のイメージはあったが、わずか1週間のうちに開催される決勝戦に間に合うかは不透明だった。
ここに来て、出場ができる可能性が高まってきた。プレスカンファレンスでスペイン代表MFの負傷具合について質問されたユルゲン・クロップ監督は、想定されていたほど悪い状態ではないことを明言し、近くトレーニングに戻る可能性を口にしている。
「いま会ったばかりなんだ。彼は今日の午後からトレーニングする可能性が高い。今朝、いくつかのことをこなし、このセッションに参加することは予定されていなかった。」
「我々は彼ができることを願っている。思いのほか、いい感じだ。試合後、彼はポジティブではなかったが、夜になって悪くないという知らせを受けたため、様子を見ることにした。今日は試合の3日前だ。」
「日曜日からの精神的な痛みは誰も抱いていない。みんな本当に楽しみにしている。まだ到達すべきレベルがある。他の2つのカップ戦の決勝に進出したから、この試合はどうでもいいなんて思ってはいないよ。」
「4年間で3回目のチャンピオンズリーグ決勝だ。特別なグループだよ。自分たちのチャンピオンズリーグの歴史の中で、浮き沈みもあった。」
今シーズンのチアゴ・アルカンタラの存在感は、レアル・マドリードとの決勝にも欠かせない。ファビーニョとのコンビネーションは世界でもトップクラスで、中盤にふたりがいるいないでは大きな違いが生まれてしまう。
まだ確実に間に合うとの言及はなく、依然として出場に向けて続報が待たれるが、ひとまずは第一段階をクリアし、試合に出れるレベルかどうかの確認を行う見込み。はたして、チアゴ・アルカンタラはスペイン王者との大一番でピッチに立てるのか…?