スタンダール・リエージュのアカデミーで育ち、同クラブで頭角を現したベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル。ベンフィカ(ポルトガル)やゼニト(ロシア)、さらには天津天海(中国)を経由して、2018年の夏にボルシア・ドルトムントに加入。
以来、ドイツの強豪では通算144試合に出場。33歳となった今シーズンも40試合に出場しており、チームの主軸を担っている。タレント軍団のベルギー代表でも出場試合数は “140” を数える。今年の夏には契約満了となるため、その去就が注目される。
数々のスタジアムでプレー経験を持つベテラン・ミッドフィルダーは、これまでプレーした中で、またドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクを除き、最高のスタジアムとしてリバプールのホームスタジアム “アンフィールド” を選んでいる。
「最高の雰囲気は、リバプールでプレーしたときだ。」
Borussia Dortmund’s Twitter
同選手がアンフィールドでプレーしたのは、10年近く前にも遡る。それでも、印象に残っていることは、リバプール・サポーターが作り出す最高の雰囲気を証明している。
スタンダール・リエージュに所属していたベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルは、2008年にヨーロッパリーグで戦っており、19歳でアンフィールドを初経験。さらには、5年後にはゼニト・サンクトペテルブルクの一員として、ふたたびアンフィールドを訪れている。
キャリア絶頂期には、プレミアリーグでもプレーしていてもおかしくないほどの能力を有した同ミッドフィルダーだが、サッカー人生においてイングランドのクラブでのプレー経験はない。33歳と、今から世界最高峰リーグへの移籍も考えにくく、もう一度アンフィールドを訪れることはないかもしれない。
もしもドルトムントとの契約更新が成立し、来シーズンもチャンピオンズリーグに出場するのであれば可能性があるが、アメリカ移籍も噂されているだけにヨーロッパでのサッカーに終止符を打つ確率が高まっている。
いずれにしても、数多くの選手がアンフィールドの特別な雰囲気を口にする中、ベルギー代表も同様の気持ちを抱いていると知れて、リバプール・サポーターとしては何気に誇らしい…