2020年の冬に、RBザルツブルクからリバプールに加入した日本代表FW南野拓実。当初はブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの代役を期待されていたが、プレミアリーグの強度に苦戦。サウサンプトンでの半年間レンタルを経て、ウイングや中盤での起用が増え始めた。
昨シーズンはリーグカップやFAカップで大活躍。両大会合わせて、8試合7ゴールを奪い、ファイナル進出に大きく貢献した。シーズン前半戦こそ、チャンピオンズリーグでもスタメン出場するなどプレー時間を得ていた。しかし、後半戦はコロンビア代表FWルイス・ディアスの加入ならびにベルギー代表FWディボク・オリギの復調に伴い、ベンチ外が続いた。
22試合10ゴールを奪ったにも関わらず、今夏での売却が確実視されていた日本代表フォワードには、リーズ・ユナイテッドやサウサンプトン、リヨン(フランス)、アタランタ(イタリア)など数多くのクラブが関心を寄せていた。
そんな争奪戦を制したのが、リーグ・アンで戦うASモナコ。フランス代表MFオーレリアン・チュアメをレアル・マドリードに売却し、多額の資金を得た同クラブは移籍金最大1800万ユーロ(約23.4億円)を支払うことで合意に至った。
両クラブからの正式発表はまだ。それでも、モナコ率いるフィリップ・クレメント監督は先んじてリバプールFW加入を告白し、RBザルツブルク時代から同選手の去就を追っていた事実を明かしている。
「とてもうれしいよ。彼のことは昔から知っていたし、私たちの獲得リストの上位に名前があった。ここにいる誰しもが、彼がチームに多大なクオリティーをもたらすと確信している。」
「すでに多くの経験を積んでおり、我々にプレースタイルが近いRBザルツブルクでは良い結果を残している。だからこれはチャンスなんだ。」
AFP
プレミアリーグに残留すると勝手に思っていたが、初挑戦となるフランスの地での新たなサッカー人生を決断。この冬にはカタールW杯を控え、リーグ・アンで絶対的王者として君臨するパリ・サンジェルマンから首位奪還を目指すことになる。
フランス代表FWウィサム・ベン・イェデルやドイツ代表FWケヴィン・フォラントら実力者も揃うASモナコにおいて、レギュラーの座を掴み取り、新天地で存在感を発揮できるか?また、日本代表でもふたたび絶対的なエースとして復活を遂げることができるのだろうか…?
日本代表FW南野拓実が過ごす、ここからの半年間は目が離せない!