毎シーズンのように二桁得点を決めたセネガル代表FWサディオ・マネは、昨シーズン終了後にフロントに退団希望を伝え、相思相愛だったバイエルン・ミュンヘン移籍を果たした。6年間にも渡り、アンフィールドで躍動したストライカーの退団は一大ニュースとなった。
その穴を埋めるべく、リバプールはいつも通り素早い動きで、ベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得。若き大型ストライカーはプレシーズン開幕2戦では不発だったが、3試合目のRBライプツィヒ戦で4ゴールを奪う大活躍で、ポテンシャルの高さを改めて証明した。
また、この冬の移籍市場で加わり、シーズン後半戦の立役者とも言える活躍ぶりを見せたコロンビア代表FWルイス・ディアスも調子が良く、フレンドリーマッチで能力の高さを見せ付け、何度もゴールに迫り続けている。
国内リーグで10ゴール以上が約束されたサディオ・マネの退団が全くの痛手ではないことはない。それでも、過去アストン・ヴィラやトッテナムでプレーしたDFアラン・ハットンは、ルイス・ディアスとダルウィン・ヌニェスの南米コンビが充分な戦力になり、しっかりと穴を埋めるだろうと予測している。
「ルイス・ディアスは、その可能性を示してくれたと思う。彼はとても若く、すぐに頭角を現した。全員、彼がリバプールと契約して、落ち着くまで時間がかかると思っていたが、そうではなく、彼はそのままレギュラーになり始め、その片鱗を見た。ほんとに優秀だった。」
「今季は2シーズン目に入り、彼はそれがどういうものかを理解しているし、ますます良くなっていくだろうね。サディオ・マネの離脱は大きな問題ではないと思う。なぜなら、その重荷を背負える選手が出てくるからだ。」
「ダルウィン・ヌニェスはリーグに来たばかりで、慣れるのに時間がかかるだろう。典型的な9番で、ゴールを決めたいんだ。うまく彼らのためにできるといいね。そして、彼はただ良いスタートを切る必要がある。」
Football Insider
ルイス・ディアスはまだまだゴール前でのシュート精度を改善しなければならないが、そこまでの過程はお見事の一言。カットインからの右足シュートや独特なリズムでのドリブルは相手に脅威を与え続け、スピードに乗ったカウンターでも光るものを見せる。
ダルウィン・ヌニェスは、コロンビア人とは同じようにはいかないはずだ。まずは半年間くらいかけて、チームに馴染むことが最優先。屈強なプレミアリーグ・センターバック陣とのぶつかり合いも待ち構えており、少しずつ本来の得点センスを披露してくれることだろう。
他にも、ハーヴェイ・エリオットとファビオ・カルヴァーリョの元フラムコンビも、両ウィングを担当できるだけに、熾烈な競争をしつつ、ゴール数を競い合うことで、セネガル代表FWの不在を忘れさせてくれると期待したい…