この夏にセルティック・ユースからリバプールU-18チームに加わった若きFWベン・ドーク。右ウイングを主戦場に積極的なドリブル突破や高い攻撃センスを見せ付け、アンダーカテゴリーで15試合8ゴール6アシストを記録し、カラバオカップ3回戦ダービー・カウンティとの試合でトップチームデビューを飾った。
物怖じしないプレースタイルで、リーグカップでも才能を見せた “弱冠” 17歳ウィンガーは、カタールW杯中断期間に突入する最後の試合、サウサンプトン戦ではベンチ入り。出番こそ巡ってこなかったが、非凡なポテンシャルを印象付ける。
リバプールの逸材に対して、チーム全体を刷新したクラブが触手を伸ばしているようだ。英『Nottinghamshire Live』によると、ノッティンガム・フォレストのスカウトがスコットランドU-21代表の試合を観戦したことを伝え、レンタル移籍に動き出す可能性があるとも報じている。
昨シーズンにはチャンピオンシップでのプレーオフを勝ち上がり、プレミアリーグ昇格を決めたノッティンガム・フォレスト。オーナーであるエヴァンゲロス・マリナキス氏の主導で大型補強を敢行し、スタメンどころか控えもほぼ総とっかえとなる22名にも上る新戦力を獲得。
粒揃いの選手たちを集めた同クラブだが、現時点ではその効果が見られていない。リーグ戦では降格圏に沈んでおり、連携面での改善が急がれる。所属選手のクオリティだけで言えば、最低でも順位表の真ん中にいるチームであり、もしかするとこの冬にもふたたび補強に動き出すかもしれない。
しかし、リバプールが出場機会が担保されないクラブに若き逸材のローン移籍を許すわけがない。加えて、あくまでスカウティングを行っているという段階であり、そのままオファーに繋がるとは限らない。
いずれにしても、前途洋々の未来が待ち受けるスコットランドU-21代表FWだけに、ハーヴェイ・エリオットのようにチャンピオンシップでの武者修行も選択肢としてはあり得る。
はたして、ベン・ドークのサッカー人生はどのような道を辿っていくのだろうか…?