コロンビア代表FWルイス・ディアスやポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが、カタールW杯中断前から負傷で離脱してしまい、元ポルトFWは来年3月まで、元ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFWは来年2月頃まで復帰が叶わない見込み。
その結果、モハメド・サラーやダルウィン・ヌニェス、ロベルト・フィルミーノらに負担がかかっている。ファビオ・カルヴァーリョやアレックス・オックスレイド=チェンバレン、若き逸材としてベン・ドークらが控えるが、経験値や得点力という意味合いでは物足りなさを感じてしまう。
年末年始にかけてタイトなスケジュールが組まれるプレミアリーグにおいて、戦力が多いことに越したことはない。かつてリバプールで活躍し、スコットランド代表としてもプレー経験を持つDFスティーブ・ニコルは、古巣クラブに対してオランダ代表FWメンフィス・デパイ獲得は良いアイデアになるだろうと進言している。
「ないことはないだろう。彼には能力がある。バルセロナの財政状況を考えると、もしかしたらうまくいくかもしれない。」
「リバプールが(メンフィス・)デパイをベンチに置いて出番を待っているのなら、それは悪いことではないだろう。このような状況が続くとうまくいかず、おそらく可能性は低いと思われる。しかし、良いアイデアであることに関しては、絶対に自信がある。」
ESPN
バルセロナは財政難に陥りながらも、将来の権利を売ることで今季の補強資金を確保。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキら大物を迎え入れ、国内リーグでは好調。チャンピオンズリーグでは足元を救われたが、大型補強の煽りを受けているのが、元マンチェスター・ユナイテッドFWだ。
ロナルド・クーマン前監督の時代にバルセロナに加入した同フォワードは、センターフォワードとして期待されたが、実力を証明しきれず。成績不振から元オランダ代表監督が解任されると、完全に蚊帳の外になり、さらには太ももの怪我もあり、たった3試合の出場に留まっている。
カタールW杯にはなんとか間に合い、優勝したアルゼンチン代表と激闘した同国代表の一員として、高い能力を発揮。元々ウィンガーだったが、ゴリゴリのドリブル突破ではなく、周りを活かせるプレースタイルに目覚めた同選手は、前所属のリヨンでサッカーキャリアを復興させた。
チームの戦力外となっており、契約も今シーズン終了まで。資金的にも決して潤沢とは言えないだけに、この冬ですら非常に安い金額で獲得できる可能性もある。ただし、守備での貢献度がそこまで高いとは言えないだけに、ユルゲン・クロップ監督のサッカーに適応できるかは不透明。
さらには、同国代表の同僚FWコーディ・ガクポがリバプールに加入しており、アンフィールドでのプレーは実現しない。それでも、攻撃性能は世界クラス。28歳になり、毎週のように試合をこなしたいと願うのは当たり前。
はたして、オランダ代表FWは1月の移籍市場で決断を下すのか、もしくはシーズンが終わるまでスペインの地でシャビ監督の信頼を勝ち取る戦いに身を投じるのだろうか…?