昨シーズンはアバディーンで右サイドバックとしてレギュラーを確保し、途中ハムストリングを痛めて離脱していたものの、シーズンが終わるまでチームの主軸に定着した若きDFカルヴィン・ラムゼイ。スコットランドサッカー記者協会の年間最優秀若手選手賞も受賞するなど大ブレークのシーズンを過ごした。
当時18歳とは思えないほどのプレーぶりを披露し、評価を高め続けるとプレミアリーグのクラブ同士の争奪戦が勃発。リバプールがその競争を制し、将来有望なサイドバックを手中に収めた。ところが、負傷の影響によりトップチームデビューは今年11月までお預け。
まだまだ試合数こそ少ないが、チャンピオンズリーグやカラバオカップでピッチに立つことができたスコットランドU-21代表DFは、少しずつだがリバプールでの生活やアンフィールドでのプレーに慣れ始めていると語った。
「今のところ良い感じだね。」
「僕はガールフレンドと一緒に来て、まだ数ヶ月しかここにいないけど、楽しんでいるよ。今は落ち着いて、いろいろなことに慣れてきたところなんだ。」
「ここにいること、みんなと一緒にいることを楽しみ、一生懸命トレーニングして、ここからさらに前進していくだけだね。」
Liverpool Echo
難しい形で新生活をスタートさせた19歳サイドバックには、頼れる先輩がいる。スコットランド代表ではキャプテンを務め、リバプールでは絶対的な地位を築いている元ハル・シティDFアンディ・ロバートソンは同胞の後輩を気にかけ、多種多様なアドバイスを行っているようだ。
「彼は僕と仲良くしてくれている。厳しくしてくれる部分もあるが、できる限り助けてくれているよ。」
「彼はスコットランド人なので、僕のような若手がどんな思いでやってきたか、よく分かっていると思う。だから、彼は僕にちょっとしたアドバイスやヒントをくれようとしたし、僕はそれに感謝している。」
「プレーしていないときは、彼やトレント(・アレクサンダー=アーノルド)を見ることで、自分のプレーに何ができるのか、何が改善されるのか、何が追加されるのかを知ることができるんだ。」
Liverpool Echo
トレント・アレクサンダー=アーノルド同様に攻撃的なサイドバックである同選手が、ディフェンス面に不安を抱えるイングランド代表からポジションを争う展開になれば面白く、チーム力の底上げに繋がる。
まずはバックアップとして起用されたときに着実なパフォーマンスで要求に応え続け、プレミアリーグやイングランド・サッカーに慣れる必要がある。適応期間を経て、スコットランドU-21代表DFがどのように成長していくのか…楽しみで仕方ない…