2022年の夏。プレミアリーグ開幕戦で、チアゴ・アルカンタラが負傷したこともあり、移籍市場が閉まる直前に新たなミッドフィルダー探しに取り掛かったリバプール。しかし、タイミングが悪すぎたため、ユベントスで戦力外となっていた元バルセロナMFアルトゥールをレンタルで獲得するのみに留まった。
元ブラジル代表MFはコンディションが整わず、トップフォームに戻る過程で怪我を負う。シーズン前半戦はたった13分間しかピッチに立てずに、後半戦からの巻き返しを狙っているが、余程の活躍がない限り、来シーズンはイタリアに戻ることになるだろう。
この冬も引き続きミッドフィルダー探しを継続するリバプールは、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスやエクアドル代表MFモイセス・カイセドらに関心を寄せていると言われ、来夏にはイングランド代表MFジュード・ベリンガム獲得に全力投球する見込み。
そんな中、ユルゲン・クロップ監督は別のターゲットに直電話したようだ。トルコサッカーに精通しているアフメト・エルカンラー記者によると、1月の移籍市場での獲得に向けて、ナポリに所属する北マケドニア代表MFエリフ・エルマスが急浮上している。
「ユルゲン・クロップはエリフ・エルマスに電話をかけ、リバプールで会いたいと伝えた。もしこの移籍が実現すれば、フェネルバフチェも分け前を得ることになる。」
2019年にフェネルバフチェからナポリに加入した北マケドニア代表ミッドフィルダーは、今季好調を維持するクラブでスタメンを掴みきれていないものの、途中出場で数多くの試合で出番を得ている。ナポリでの通算試合数は “146” に上り、14ゴール9アシストを決めている。
攻撃的なポジションを得意とする23歳ミッドフィルダーは、左ウイングなどでもプレー可能。狭い局面でも打開できるだけのテクニックとドリブルを兼ね備えており、ディフェンスに人数をかけられて守る相手に苦戦する試合も多いリバプールにとって、途中から流れを変えられる存在は貴重だ。
レギュラーにはならないが、ベンチに置いておくには面白い人材。移籍金も法外なものになる可能性は低く、賢い補強になるかもしれない。
ただし、今回の報道の信憑性はわからないため、移籍が実現する未来はあまり見えないが、はたして…?