2006年にサウサンプトンでトップチームデビューを飾った元イングランド代表MFアダム・ララーナ。当時はチャンピオンシップでの戦いを強いられ、2008-09シーズンにはリーグ1(3部相当)に降格。イングランド南部のクラブは低迷に悩まされた。
しかし、2010-11シーズンから快進撃が始まる。同年に2位となり、チャンピオンシップに復帰すると、翌シーズンには同リーグで2位フィニッシュ。たった2年で2度の昇格を果たし、プレミアリーグに昇格を決めた。
同クラブの昇格を支え、プレミアリーグの舞台でも輝きを放ったMFアダム・ララーナを強豪クラブが放っておくわけもなく、2014年の夏にリバプールにステップアップ。加入2年目となる2015年の途中には、リバプールを生まれ変わらせたユルゲン・クロップ監督が就任した。
就任が報じられたときには、イングランド代表として試合に臨んでいた元サウサンプトンMFだが、その当時は “ゲーゲンプレス” どころか監督の嗜好するサッカーすら知らなかったことを告白し、Googleで検索したことを明かした。
「代表に帯同している時に、彼の就任が発表されたのを覚えている。」
「Googleで彼の名前を入力し、どんなサッカーが好きなのか見たんだ。僕はタフな加入1年目を過ごし、リバプールでのキャリアに弾みをつけたいと思っていたからね。」
「 ゲーゲンプレッシングが好きだ。” と表示され、”ゲーゲンプレッシングって何だ?” という感じだった。見ていると、ほとんどカウンタープレスとランニングの組み合わせになっていて、”こういうサッカーが好きなんだ! “と思ったんだ。」
The Anfield Wrap
豊富な運動量でゲーゲンプレッシングには欠かせない選手となった同ミッドフィルダーだったものの、度重なる負傷に悩まされることに。クロップ監督のお気に入りでもあったが、アンフィールドでは通算178試合22ゴール 22アシストに留まった。
2020年の夏には惜しまれつつもリバプールを退団し、ブライトンに移籍。今季チェルシーに移ったグレアム・ポッター監督のもとでいぶし銀なプレーぶりを披露。絶対的なスタメンではなく、怪我癖も残ったままだが、それでも数多くの試合に出ており、ロベルト・デ・ゼルビ新監督からも信頼を得ている。
34歳になった今でも活躍を続ける元リバプールMFは、今シーズン序盤戦で好調を維持するブライトンを上位フィニッシュに導くことができるのだろうか…?