2015年にリバプールに加入して以来、ピッチでは左サイドバックに始まり、ミッドフィルダー、今季は右サイドバックでの起用も多く、どのポジションでも安定感のあるパフォーマンスでプレミアリーグ屈指のユーティリティ・プレーヤーとして名を馳せたベテランMFジェームズ・ミルナー。
ピッチ外では精神的支柱として、ジョーダン・ヘンダーソンとともにチームを引っ張り、プロフェッショナルとはなんたるやを体現し続けたが、リバプールとの契約は今季で終了。まもなくアンフィールドを去ることになる。
2016年頃からトップチームに定着し、いまでもレギュラーを務めるイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドにも多大な影響を与えた人物のひとりであり、37歳のミッドフィルダーとの思い出を吐露している。
「よく罰金を課せられたよ。遅刻どころか、ただ…分単位でミルナーは遅刻をチェックするんだ。」
「彼は容赦がない。もし誰かがやるべきことをやっていないなら、どの部署であろうと関係なく、その人は指摘を受ける。彼は全員に対してのレベルや基準を持っていて、すべての人にそのレベルを求めている。」
「ローマを破って初めてチャンピオンズリーグの決勝に進出したとき、僕とベン・ウッドバーンが少し祝杯をあげた後、更衣室で “もう一度外に出て、それを味わってこい” と言われたのを覚えているよ。」
「僕らはまだ若かったが、チャンピオンズリーグの決勝に行くことは二度とないかもしれないからね。彼は、僕たちが更衣室から出て、その経験をできるように配慮してくれたんだ。そのことにはとても感謝しているよ。」
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右サイドバックとしては守備の脆さが指摘されて久しいアレクサンダー=アーノルド。今季の途中からはボールを保持している時には、ファビーニョとともに中盤の底に入り、組み立てに参加。自慢のキック力と正確な長短のパスでチャンスを作り続けた。
キャリアにおいて新たな時代に突入する同ディフェンダーだが、ミルナーも新たな旅路に進むことになる。ともに転機を迎えた両選手は、今後どのような活躍を見せてくれるのか、いまから楽しみでならない…