シャルケとの契約満了を迎えた元カメルーン代表DFジョエル・マティプは、2016年の夏にフリートランスファーでリバプールに加入。毎シーズンでスタメンを確保していたわけではないが、2番手もしくは3番手センターバックとして、数々のタイトルを獲得したリバプールを支えた。
独特なリズムのドリブルでボールを前線に運ぶ姿も印象的な32歳ディフェンダーは、プロになってからはシャルケとリバプールの2チームしか経験していない。これらのクラブだけでキャリアを終えても悔いはないと語りつつも、今後において、何が起こるかは分からないと口にした。
「もう将来のことをあまり心配しない年齢になった。」
「毎日を充実させようと思っているし、あまり先のことは考えない。もし結果的にこの2つのクラブだけだとしても、僕はハッピーだよ。でも、サッカーでは先のことはわからないね。」
「リバプールのようなクラブでは、競争はゲームの一部だ。もちろん、これだけ長い間、自分の力を発揮できたことは嬉しい。でも、そうでなければこんなに長くいられるチャンスはなかった。僕たちには高いクオリティーがあり、試合数も多いから、どうしてもベンチに座ってしまうことも多いが、それは普通だ。それに、真ん中のディフェンスに良い仲間がいるのは幸せなことだよ。」
Sky Deutschland
負傷の回数も多い印象で、シーズンを通して活躍することは難しい。そして、年齢もあり、近年はスピードなども衰えている感じが否めない。来夏には契約満了を迎え、新たなセンターバックを狙うリバプールは、移籍金なしで同センターバックを手放す可能性が高い。
ただし、経験豊富なミッドフィルダー陣が退団したチームにおいて、マティプが経験してきたことは貴重だ。イブラヒマ・コナテが怪我で離脱し、フィルジル・ファンダイクが出場停止と波乱万丈な開幕を迎えたリバプールの最終ラインだが、32歳ディフェンダーがバックラインを支えた。
はたして、リバプールと元シャルケDFとの物語は今シーズン限りで終焉を迎えるのだろうか…?