ユース時代を過ごしたブレンビーIFでトップチームデビューを飾り、デンマークでも将来有望な若手選手に成長した元同国代表DFダニエル・アッガー。2006年にはポテンシャルを買われ、リバプール移籍を手に入れた。
恵まれた身長に加えて、強靭なフィジカルを持ち合わせ、ロングフィードや強烈なロングレンジのシュートを兼ね備えたセンターバックは、2014年までアンフィールドで過ごし、通算232試合14ゴール11アシストを記録した。
退団後は、ふたたびブレンビーIFに舞い戻り、その2年後には引退を決心。ブレンダン・ロジャーズ監督のもとで出番を失い、半ば怒りを抑えきれずに決めたリバプール退団という決断を、39歳になったいま後悔の念を抱いていると明かし、もっと冷静になるべきだったと当時を振り返った。
「ムカついたからやっただけだ。」
「副キャプテンから4番手、5番手のセンターバックになってしまった。もっと冷静になるべきだった。あと半年ここにいれば、状況は変わっていたかもしれない。でも当時は、もう限界だと感じて、自分のキャリアを自分の手で切り開こうとしたんだ。」
「ファンは信じられないほど素晴らしいから、ブロンビーで終わりたいとずっと思っていたけど、タイミングが悪かった。その前年、ブロンビーは降格寸前で、倒産寸前だった。悪い時期に行ったよ。そこでの2年契約を終えた後、ここに残れる気がしなかったけど、また出られる気もしなかったから引退したんだ。」
The Athletic
デンマーク代表でも75試合に出場したものの、負傷癖もあり、シーズンを通して活躍することが難しい時期も多かった。ただし、リバプールへの忠誠心は強く、サポーターからも愛された存在だけに、監督が違っていれば、アンフィールドでもプレーできたかもしれない…