今シーズンに向けたプレシーズンで頭角を表し、トップチームに定着。ジョエル・マティプの負傷離脱もあって、出場機会を伸ばしているのが、21歳DFジャレル・クアンサーだ。リバプールとマンチェスターのちょうど中間くらいに位置するウォリントン出身だが、5歳からリバプールのアカデミーで育った。
恵まれた体躯で、高さやスピード、うまさを兼ね備えるモダンなセンターバックで、まだ気が早いが、将来的にはバックラインのディフェンスリーダーとしての活躍も期待される有望株。来シーズンは、マティプの退団が濃厚なため、さらにプレー時間を確保しそうだ。
チーム内にはフィルジル・ファンダイクやイブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメスら世界でもトップクラスのセンターバックが在籍する。若きディフェンダーは彼らを含めた様々なディフェンダーのプレーを見るのが好きと告白し、視覚的に学ぶタイプであると語った。
「フィルジル(・ファンダイク)は試合中、ずっと話しかけてくれる。」
「試合前、彼は相手のストライカーについて、何が想定されるかを教えてくれる。彼らの長所は何か、特定の状況で彼らがやりがちなことは何か、などね。チームのキャプテンとして、彼が基準を作っているんだ。」
「他のセンターバックはみんな、いろいろな形で僕を助けてくれている。イブラヒマ(・コナテ)の1対1の守備は特別だ。あれほどのディフェンスは見たことがない。ジョエル(・マティプ)も同じで、踏み込んでボールを持って前進し、ラインを崩して的確なパスを出す。僕にとって、とてもいい勉強になってるよ。」
「いろいろなディフェンダーの守備を見るのが好きなんだ。」
「僕は映像で学ぶタイプだから、彼らがある状況にどう対処するのかいつも見ているし、自分もそれを実践しようとしている。誰を見ても、ちょっとしたことはすぐに理解できるんだ。」
The Athletic