フラム時代には弱冠15歳でプロデビューを果たし、2019年の夏には子供の頃から応援し続けたリバプール移籍を決断。加入直後からベンチ入りし、数々の試合を間近で体験。2020/21シーズンには、ブラックバーンへのレンタル移籍で急成長を遂げた。
その翌シーズンからは、インサイドハーフにコンバートされる。今シーズンは中盤での起用も熟練され、途中出場から多くのチャンスを演出してきた。また、怪我人が続出する状況でも離脱することなく、数多くの試合をこなしている。
すでにトップチームに定着しているため勘違いしてしまうが、まだ20歳の若きミッドフィルダーであり、時には右ウィンガーとしてもプレー。来季からは新たな指揮官のもとで新たな物語が始まるが、イングランドU-21代表でも中心的な存在の元フラムMFは、さらなる成長に向けて、すべてを吸収したい意気込みを語った。
「このチームでトロフィーを獲得し続けたい。」
「個人としてもチームとしても、僕たちは今あるものに満足することなく、常にそれ以上のものを求めている。偉業への渇望がある。ひたむきで、欲望があり、小さなことでもやり遂げるモチベーションが、僕のキャリアを大きく前進させてくれることを願っている。貪欲と言われようが、もっと多くのことを成し遂げたいし、このクラブでトロフィーを獲得するために、この試合がもたらす “すべて” を経験したいんだ。」
「全ての大会で成功するために、全力を尽くす。そのハングリー精神が、もう少し頑張ろう、限界まで自分を追い詰め続けようというモチベーションになる。チームとしては、全員が同じことを望んでいるという絆があるし、これまで以上に歴史を作っている。ドレッシングルームにはお手本となるような素晴らしい選手たちがいるから、彼らから学ぶようにしている。ピッチを離れているときに、彼らがしていることを見て、それを日々の生活に反映させたいんだ。」
「僕は、弟や妹が尊敬し、インスピレーションを得られるような、より良い人間になりたい。彼らには外に出て、人生で何かを成し遂げてほしいし、結局のところ、それが僕の仕事なんだ。」
SWM
攻撃的な振る舞いはイングランド国内でもトップクラスなだけに、適切なタイミングでのプレッシングや球際での力強さを身につければ、アレクシス・マック・アリスターやチアゴ・アルカンタラらのように、世界的な選手に辿り着けるポテンシャルがある。
そして、リバプールの歴史にも名前を刻むだけの時間も残されている。はたして、ハーヴェイ・エリオットは、スティーブン・ジェラードらにも並ぶ、チームをタイトルに導ける希代のミッドフィルダーに変貌を遂げられるだろうか…?