リバプールで4シーズンを過ごした33歳MFチアゴ・アルカンタラは、6月30日に契約満了でフリーエージェントとなり、その去就が注目されていた中、サッカー界からの引退を発表した。彼の陣営が『The Athletic』紙に対して、今回の決定を認めている。
チアゴ・アルカンタラは、元ブラジル代表MFマジーニョの息子であり、バルセロナやパリ・サンジェルマンでプレーしたラフィーニャの兄としても知られている。彼のキャリアはバルセロナでスタートし、その後、バイエルン・ミュンヘンで7年間を過ごし、アンフィールドに移籍した。
まだまだトップレベルで活躍できるだけの実力を有する元スペイン代表MFだが、昨季は終始怪我に悩まされ続け、プレミアリーグで5分間の出場に留まった。イングランドに渡ってからは負傷がちで、2020年からの在籍にも関わらず、98試合しか出番を得られていない。
それでも、ピッチに立った試合での魔法のようなパスや的確なプレッシングはリバプールの中盤を支え、ユルゲン・クロップ政権に新たなエッセンスを追加した。
スペイン代表では2011年のデビュー以来、46試合に出場。バルセロナとバイエルン・ミュンヘンでそれぞれ100試合11ゴール20アシスト、235試合31ゴール37アシストを記録。世界でも屈指のミッドフィルダーとして、人生で2度チャンピオンズリーグを制覇した。