リバプールに生まれ、幼い頃からアカデミーで育ったイングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドは、ユルゲン・クロップ政権で世界的な右サイドバックに成長。近年は偽サイドバックとしてもプレーの幅を広げ、同国代表では中盤起用が増えている。
リバプールにとっては地元出身選手で、未来のキャプテン候補だけに、キャリアを通してアンフィールドでプレーしてもらいたいが、その去就が不透明になっている。契約期間が2025年6月までと迫っており、レアル・マドリードが来夏フリートランスファーでの獲得を検討している。
スペイン行きとの狭間に揺れ動く副キャプテンだが、英『Liverpool ECHO』イアン・ドイル記者によれば、アルネ・スロット新監督ら首脳陣らとの話し合いが待ち受けている今後数週間が、同選手の未来を決定付けるだろうと語った。
「アレクサンダー・アーノルドの将来を描く上で、今後数週間は極めて重要な時期となる。新契約のオファーをめぐって、（リチャード・）ヒューズやアンフィールドのヒエラルキーとの話し合いが行われるだろうが、それと同じくらい重要なのは、戦術、補強、そして選手自身の長期的なポジションに関して、新ヘッドコーチのアルネ・スロットが描くビジョンだろう。」
「何が起ころうとも、アレクサンダー・アーノルドの契約状況がなぜここまで放置されているのか、リバプールに疑問を投げかけなければならない。そう、この8ヶ月間、明らかに優先された舞台裏での大幅な再編成があったのだ。」
「そして、フィルジル・ファンダイクとモハメド・サラーも同じような立場にあり、将来に早急な対処が必要となるメンバーはアレクサンダー＝アーノルドだけではない。」
リバプールにとっては、新たな選手の補強よりもアレクサンダー＝アーノルドを含めた3選手との契約更新の重要度が高いかもしれない。
リチャード・ヒューズ新スポーティング・ディレクターやスロット新監督らには難しい課題に直面することになるが、新シーズンに向けて理想的な結果を導き出すことができるだろうか…？