ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの影に隠れながらも、プレミアリーグでも屈指の実力を有するアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。出場した試合では安定感抜群なパフォーマンスを披露し、ベッカーの負傷離脱期間を支える。
年齢が25歳と若手ではなく、中堅選手に変わりつつある同選手は、近年移籍市場が開くたびにリバプール退団が噂されている。今年の冬にはノッティンガム・フォレストがオファーを提示し、獲得を試みていたが、移籍は実現しなかった。
この夏にも新たなクラブに移る可能性が報じられているものの、リバプールは要求額を譲るつもりはない。残留したとしてもどこまでプレーできるか分からず、選手的にもレギュラーの座を確保できるクラブに加入したい気持ちが山々だろう。
ユルゲン・クロップ監督ともに、昨シーズン限りでリバプールを去った元GKコーチのジョン・アフテルベルグはアイルランド代表GKの高い能力に触れ、ここまで出番に恵まれなかった時代に若きゴールキーパーに伝えた内容を明かした。
「ケレハーはナンバー2だが、本当はナンバー1だ。」
「5年前、彼がまだあまり試合に出場していなかった頃、私はケレハーにこう言ったんだ。『君はデ・ヘアよりも優れている。今だから言うけど、もっとテクニカルで、キックも上手いし、リアクションも格段にいい。でも、それを実現するためにはプレーしなければならない。』ってね。」
「彼はナンバーワンにふさわしいし、あのようなゴールキーパーが2人いれば、おそらくリバプール史上最高のゴールキーパーが同時にナンバーワンとナンバーツーのポジションにいることになる。まったくクレイジーだよ。」
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