モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクとともに、リバプールとの契約が今シーズン限りとなっている25歳DFトレント・アレクサンダー=アーノルド。アルネ・スロット監督のもとでも、右サイドバックのレギュラーとして君臨し、右サイドや中盤から質の高いボールを送り続ける。
プレミアリーグ第2節、ブレントフォード戦では途中交代に明らかに不満な表情を浮かべ、新監督との関係に暗雲が立ち込めるも、その後は活き活きとしてパフォーマンスで、チームのクリーンシーンにも貢献している。
来年1月からは他のクラブと自由に交渉を行えるため、リバプールは早めに契約問題に終止符を打ちたいところだが、現時点では進展は見られない。
サポーターにとっては不安な時間が続く中、イングランド代表DFは自身の去就について、最低でも今シーズンは…と意味深な発言を行った。あくまで今シーズンに集中していると強調しつつも、タイトルを獲得できるクラブであることが重要だと語った。
「少なくとも、今シーズンはリバプールの選手でいたい。それが僕の本心だ。」
「もう20年もこのクラブにいて、4、5回の契約延長にサインしてきたけど、どれも公の場で発表されたことはなかったし、今回もされることはないだろう。」
「最も重要なのはいつもトロフィーだ。僕はトロフィーを獲りたいし、優勝やエリートであることに強いモチベーションを感じる選手なんだ。」
「今のところ、僕は今シーズンに完全に集中しているし、どれだけゴール、アシスト、クリーンシートを決められるか、そしてリーグ優勝に貢献できるような活躍ができればと思っている。」
The Athletic
タイトルを得られる可能性だけで言えば、プレミアリーグよりも競争力の低いラ・リーガに移籍するのが理想的。チャンピオンズリーグでも無類の強さを発揮するレアル・マドリードは近年、有望な若手をかき集めており、スター軍団が形成されつつある。
一方で、リバプールに対して発破をかけたコメントにも取れる。優勝が狙えると感じられるチームを作り上げられるか、直近の補強を含めた方針に魅力を感じられるかが鍵になりそうだ。また、ノッティンガム・フォレスト戦でこそ敗れたが、好調なスタートダッシュを切った新生リバプールの感触も判断材料になる。
現在の契約状況においては、今シーズンが終了するまではアンフィールドに残る事実を口にしただけで、その裏では順調に話し合いが進んでいる可能性もある。なんだかんだ言っても、リバプールと長期契約を締結する未来を期待したい…