若くしてセルティックからリバプールに加わり、ユルゲン・クロップ政権ではトップチームでも複数の試合に出場し、その将来を嘱望された19歳FWベン・ドーク。鋭くもスピーディなドリブル突破を持ち味に、ウイングポジションからチャンスを作り出した。
アルネ・スロット監督の就任に伴い、昨シーズンほどの信頼感は見えず、今シーズンはチャンピオンシップのミドルズブラにレンタル移籍。モハメド・サラーの控えには、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザを確保し、盤石なアタッカー陣を取り揃えた。
デイヴィッド・リンチ氏(英ジャーナリスト)は、スコットランド代表でも台頭し始めた若きウィンガーの去就に言及すると、この夏にもリバプール退団の可能性があったことにも触れ、来季以降トップチームに食い込めるかどうかには大きな疑問を投げかけた。
「私の理解では、この夏に彼を売却する可能性があった。それは議論のテーブルの上にあったことだ。」
「今シーズン、その(売却に前向きな)姿勢を変えるには、何か大きなことが必要だと感じているし、彼はミドルズブラでのレンタル移籍期間中に、もっとゴールを決めたり、ゴールをお膳立てしたりしなければならない。」
「クラブが今夏、完全移籍に至らなかったとはいえ、あのような決断を下したということは、彼にとってリバプールでのプレーはもうお預けということなのだろう。」
「彼がリバプールで将来のスターになることが保証されているとは思えない。彼らは今、フォワードのポジションを十分に確保しすぎていると思う。そこには6人の選手がいるし、おそらく彼に出場時間を提供することはできない。」
「リバプールのレベルを目指すのであれば、大きな疑問符は結果だ。モハメド・サラーのアウトプットを見れば、リバプールが右ウイングに必要としているのはそれだ。」
「少なくとも(スロットが)サラーと新契約を結べば、彼の前には(フェデリコ・)キエーザもいるし、その前にはサラーが君臨している。」
「決して彼を見限ったわけではない。彼はとても若いプレーヤーで、これからたくさんの成長が待っている。」
「彼はまだ本当に良いキャリアを歩むことができるし、ゲームの頂点に立つのが少し遅れた選手の1人になることもできる。もしかしたらリバプールは長期的に後悔することになるかもしれない。」
Sports Mole