2023年の夏、シュトゥットガルトからリバプールに移籍した日本代表MF遠藤航。序盤戦こそプレミアリーグやクロップ監督のプレースタイルに苦戦するも、徐々に馴染み、シーズンの中盤からは中盤の主軸としてプレーし続けた。
アルネ・スロット新監督は守備的MFに異なるプレースタイルを求めている。ゼロから信頼を得ることになったが、ボールを刈るだけではなく、ボールを運ぶ意識も高まっており、最近では試合を締めるために途中投入されることも増えた。
高い順応性を発揮する31歳のミッドフィルダーだが、その素養は子供の頃に培われたのかもしれない。憧れていた選手を問われると、元アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノを挙げ、中盤と最終ラインにおいて披露していたトップレベルの動きを参考にしていたと明かした。
「マスチェラーノだね。彼は “6番” としてプレーしたが、ディフェンダーとしてもプレーした。」
「背は高くないが、ミッドフィルダーもセンターバックもこなせた。僕は子供の頃ディフェンダーで、センターバックとしては背が高くなかったから、彼のプレーをよく見ていたんだ。」
「僕にとっては、(プレミアリーグでプレーする)夢が叶ったようなものだよ。小さい頃はプレミアリーグの試合をよく見ていたし、プレミアリーグの選手になりたいとずっと夢見ていたんだ。」
「今ではリバプールでマスチェラーノと同じポジションでプレーしているなんて想像もできないけど、夢が叶ってとても嬉しいよ。」
Premier League’s Uncut series
スティーブン・ジェラードやシャビ・アロンソと強烈なミッドフィルダー陣を形成したマスチェラーノ。アンフィールドでは豊富な運動量と的確なタイミングでタックルでボールを奪い去る守備的ミッドフィルダーだったが、バルセロナではセンターバックとしてのプレーも増えた。
オランダ人指揮官のもとでは、元アルゼンチン代表MFのプレーとも違う役割を求められているが、器用な日本代表MFはふたたびレギュラー争いに絡めるのだろうか…?