ユベントスで戦力外になっていたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザは、リバプール移籍を果たし、イングランドで初めてのチャレンジに臨んでいる。プレシーズンに乗り遅れたこともあって、コンディションが整い切らず、現在もベンチすら外れる試合も多い。
体調不良なども重なっているようだが、27歳のウィンガーは4試合の出場に留まっており、合わせても123分間しかプレーしていない。シーズンも折り返しを迎える段階で、決して移籍が成功しているとは言い難い状況が続く。
モハメド・サラーの控えとしての役割も全うできているとは言えない。イタリア代表を指揮するルチアーノ・スパレッティ監督は同選手の能力を評価しつつも、安定的にプレーし続けなければならないと現状の課題を口にした。
「彼は障害を越えて、チームのためにチャンスを作り、じっと見つめて、その先に行き、独力でチャンスを作り出す。」
「確かに、彼はもっと安定したプレー時間を得なければならない。」
また、リバプールへの移籍は間違いだったかどうかを問われたベテラン監督は、現時点で判断できないと応えつつも、フィジカルやインテンシティの面で成長しなければならないと、イタリア人ウィンガーの改善点にも触れた。
「わからない。」
「しかし、おそらく今、彼はさらに成長するためのいくつかのことを知っている。」
「彼はどのリーグのどのチームにも貢献できると思うが、身体的なインパクトという点で、もう少し前進する必要がある。フランス代表の激しさとフィジカルの強さには苦戦した。」
まだまだ加入したばかりといえばそうで、イングランドの生活にも慣れる必要がある。出場した試合ではゴールに迫るプレーも披露しており、しっかりとコンディションが整い、毎週のようにプレーする準備ができれば、さらなる活躍も期待できる。
はたして、キエーザはアンフィールドで成功を手にできるのか、もしくは不甲斐ないパフォーマンスのまま数年でチームを離れることになってしまうのだろうか…?