ユルゲン・クロップ監督が率いていたチームで確固たる地位を築いた日本代表MF遠藤航だが、アルネ・スロット監督の就任よりポジションはリセットされ、オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフの台頭もあって、レギュラー獲得に至っていない。
しかし、日本代表キャプテンのプレーぶりが悪いわけではない。出番こそ少ないものの、起用された時にはいつだってレベルの高いパフォーマンスを披露し、先日のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦ではわずか20分間のプレーにも関わらず、クラブが選ぶプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。
センターバックや攻撃的ミッドフィルダーなど本来のポジションと異なる使い方は、かつての元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーを想起させる。試合を締める、チームにとって欠かせない戦力として勝利に貢献し続ける32歳ミッドフィルダーについて、オランダ人指揮官は褒め称えた。
「今シーズン、ワタは本当に役に立っている。何分プレーできるかというのは必ずしも重要な問題ではない。2分間で非常に重要になることもあれば、90分でそれほどでもないこともある。」
「私が思うに、ワタが特別なのは、5分でも10分でも25分でも、彼に頼らなければならないときはいつも、彼が活躍してくれることだ。」
「そう言うと、もっと単純に聞こえるかもしれないが、ほとんど出場時間のない選手が、チームが必要とするときに、最高のパフォーマンスを発揮できるように精神的に強くなることなんだ。」
「普段あまりプレーしていない選手がリズムをつかむのが難しいのを見ればわかるように、それは必ずしも簡単なことではない。」