ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスは、アルネ・スロット体制で苦しんでいる。オランダ人指揮官が要求するプレースタイルに合致しているとは言えず、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスが重宝されている。
裏抜けからのチャンスメイクやゴールに直結する動きには優れているものの、両サイドのウィンガー陣やミッドフィルダー陣と連携しながら攻撃を繰り広げるために必要となるパス出しやボールキープなど器用なプレーは苦手な印象が拭えない。
また、過去2シーズンからずっと課題に挙がっていた決定力不足は改善の兆候は見られず、シュートテクニックが向上していない。リバプールはこの夏に新たなストライカー確保に動いていると見られ、その視線はポルトガルにも向けられている。
ポルトガル紙『A Bola』によると、スポルティングで得点を量産し続けているスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュに対して関心を示すクラブのひとつとして、リバプールの名前が挙げた。アーセナルやマンチェスター・シティも候補として報じている。
2023年7月にコヴェントリーからポルトガルに渡った26歳のストライカーは、脅威的なペースでゴールを奪っている。ここまで91試合で83ゴール25アシストと高い決定率を維持し、今シーズンも41試合で40ゴールと畏怖の念すら感じる。
恵まれた体躯に加えて、ゴールを狙う点取り屋だけに、強豪クラブが熱視線を送るのも当たり前。昨年の夏にもステップアップの可能性が報じられており、ふたたびイングランドに戻ることも視野に入れていても不思議はない。
契約は2028年6月まで残っており、争奪戦が勃発する確率も高く、移籍金は決して安くない。さらに、他にも数多くのターゲットをリストアップしているリバプールだけに、スウェーデン代表のフォワードに全力を傾けるかは未知数。
とはいえ、ここまでの得点数を記録している選手はどこでも引っ張りだこ。アルネ・スロット監督にとっても、モハメド・サラーに依存している攻撃陣の刷新には打ってつけの人材だが、はたして26歳FWはポルトガルを去り、プレミアリーグ挑戦に歩みを進めるのだろうか…?