ユベントスを戦力外となり、バルセロナ移籍も噂されたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザは次なるチャレンジの場として、リバプールを選んだ。初めてのイングランドは負傷もあって、思い描いていたほどのプレー時間を確保できておらず、1年での母国復帰も頻繁に取り沙汰されている。
セリエAの主要クラブがこぞって関心を示す中、27歳のウィンガーはアンフィールドで価値を証明することを優先している。クリスチャン・フォルク氏(ドイツ人ジャーナリスト)によると、リバプール退団は考えておらず、来シーズンもアルネ・スロット監督とともに戦う可能性を示唆した。
「元バイエルン候補のフェデリコ・キエーザは、今夏にリバプールを離れることを望んでいるというのは、事実ではない。彼は2028年夏までの契約を全うしたいと考えている。ナポリ、インテル、ラツィオからの冬の関心にも興味を示さなかったのは、マージーサイドで自分をアピールしたいからだ。」
「彼がこれまで問題を抱えてきたのは、2度の怪我が原因だ。彼は今シーズン、リバプールに自分の価値を示したいのだ。」
Fact Files column for the Daily Briefing
前々回のEUROでは爆発的なパフォーマンスを披露し、イタリア代表でも51試合でピッチに立ってきた元フィオレンティーナFWだが、未だにプレミアリーグで先発したことはなく、総プレー時間も400時間未満だ。
モハメド・サラーは絶対的な存在で、左にはルイス・ディアスやコーディ・ガクポらが活躍しており、レギュラー争いは熾烈。それどころか、途中からの投入機会も限られており、オランダ人指揮官がどれほど評価しているかは掴みにくい。
ダルウィン・ヌニェスの退団が濃厚になっており、ルイス・ディアスも契約更新できなければ、バルセロナ行きも現実味を帯びる。新たなフォワードにお金を費やす予定であるものの、一気に3選手をチームに迎えるのは困難を極める上、予算が足りなくなる可能性もある。
もしかすると、ミドルズブラでプレーが改善したスコットランド代表FWベン・ドークに加えて、アカデミーの16歳FWリオ・ングモハをもっと起用するかもしれないが、前者はそこまで評価が高いとは言い切れず、後者はまだまだ経験値が不足している。
そういう意味では、イングランドで再起を図るイタリア人ウィンガーを残しておくことも良い選択肢だが、来シーズンはどのような前線の布陣で新シーズンに臨むのだろうか…?
