オランダ人指揮官として、初めてプレミアリーグの優勝を手に入れたアルネ・スロット監督。ユルゲン・クロップ前監督が残したチームが強かったとは言えども、独自の戦い方を導入し、シーズン前半戦はとくに強固なディフェンスを誇り、攻撃陣も数多くのゴールを奪ってきた。
後半戦にかけて、主力選手に疲れが見え始めて、チャンピオンズリーグやFAカップで不甲斐ない試合に終始し、施す術なく敗れた時期もあったが、プレミアリーグでは勝負強さを継続し、アーセナルらに大きな勝ち点差を付けた。
来シーズンに向けては、国内リーグ2連覇に加えて、チャンピオンズリーグでさらなる高みを目指すのが目標となる。昨夏の移籍マーケットでは静かなまま終わりを迎えたが、今夏は大きな動きが予想されている。
昨シーズンまでフェイエノールトを率いた46歳の指揮官に対し、同じくオランダ人の元リバプールGKサンデル・ヴェステルフェルトはその手腕を疑っていなかったようだ。とはいえ、初年度でプレミアリーグ制覇は予想外だったとも吐露した。
「とても不思議なことだ。だって、彼を候補に入れたことはなかったからね。」
「バイエル・レバークーゼンで仕事をしていること、元リバプールの選手であること、ワールドカップで優勝していること、プレッシャーを知っていることなど踏まえて、シャビ・アロンソは完璧だと思ったんだ。そして、彼はノーと言った。」
「すると突然、スロットの名前を聞いて、 “やっぱりな” と思ったんだ。その瞬間から、彼はリバプールにぴったりだと思った。」
「もちろん、リーグで優勝するとは思っていなかったが、彼がここで成功することは間違いないと確信していた。」
