リバプールはこの夏、これまでの静けさを解き放ったかのように、大型補強を繰り返している。ジェレミー・フリンポンに始まり、フロリアン・ヴィルツ、ミロシュ・ケルケズ、ウーゴ・エキティケと立て続けに獲得しており、アレクサンデル・イサクに加えて、マルク・グエイらにも注目している。
一方で、チームを去るメンバーも多い、クィービーン・ケレハーはブレントフォードに移籍し、ジャレル・クアンサーはバイエル・レバークーゼンに新天地を求めた。ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアス、フェデリコ・キエーザ、タイラー・モートンらにも退団の噂で持ち切りだ。
この夏に開催されたUEFA U-21欧州選手権で5ゴールを挙げ、大会MVPに選出されたイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットもそのひとり。プレミアリーグのみならず、ブンデスリーガからも関心が届いているが、現時点では具体的な話には至っていない。
アジアツアーに参加する22歳の攻撃的ミッドフィルダーは、思い通りになる世界線ならずっとリバプールに留まりたいと願望を明かしつつも、来年にあるワールドカップでイングランド代表に入るため、プレー時間を確保できるクラブに移籍することも視野に入れ、決断を下さなければならないと語った。
「もし自分の思い通りなら、キャリアの残りをここで過ごしたい。単純なことだ。」
「クラブの全てを愛しているが、同時に自分自身の利益を優先し、何が最善か考える必要がある。大きな野心がある。ワールドカップで代表チームに入りたい。」
「選手として成功し続けることを望んでいる。これはまだ考え直す必要がある。全員と話し合い、状況を再考する必要がある。多くの新加入選手が加わったため、それが僕の道を阻むかどうかは分からない。」
「これは検討し、決断する必要があることだ。」
フラム時代には右ウィンガーとして活躍し、そのポテンシャルを見せ付けた。リバプールに移ってからは、ミッドフィルダーに主戦場を変更。ユルゲン・クロップ監督には重宝されたものの、アルネ・スロット監督に代わってからは、出番が限定的になってしまった。
これから成長を見据えて、選手としては移籍が理想的ではあるが、はたしてエリオットは来季どのクラブでプレーすることになるのか…?
