ユルゲン・クロップ監督のもとで、一気に頭角を現した22歳DFジャレル・クアンサー。イブラヒマ・コナテに次ぐ、3番手のセンターバックとして機能し、アルネ・スロット体制でも活躍が期待されたものの、その成長は鈍化した印象だ。
右サイドバックなどでも起用されるが、オランダ人指揮官の信頼を勝ち取るまで至らなかった。ジョー・ゴメスが怪我から戻ってきたこともあって、プレー時間の減少を懸念したイングランドU-21代表ディフェンダーは、バイエル・レバークーゼンに移籍した。
エリック・テン・ハフ監督が早くも解任され、混乱するクラブにおいて、開幕からブンデスリーガでフル出場を続けており、希望していたレギュラーの座を掴み取っている。新監督のもとでは新たな競争が繰り広げられるが、優位なポジションにいることは確か。
ドイツでの活躍次第では、アンフィールド復帰も考えられる。何よりも、今回の取引に買い戻し条項を含めていることが期待の現れと言える。金額は6000万ユーロ以上と見られ、簡単には発動されないが、ブンデスリーガを代表するレベルのパフォーマンスを披露できれば、十分に条項の発動もあり得る。
イギリス紙『Daily Mail』ルイス・スティール記者によると、リバプールは買い戻し条項を契約に含めるだけではなく、クアンサー本人とも将来の契約条件についても取り決めているようだ。
そのため、レッズ側が条項に記載された金額を支払えば、スムーズにアンフィールド復帰が実現される道筋はすでに出来上がっている。
リバプールのアカデミー出身で、トップチームでは通算58試合に出場し、3ゴール3アシストを記録。第一フェーズは注目の若手選手で終わってしまったが、第二フェーズがもしあれば、レギュラーとしてサポーターを歓喜させるプレーぶりを見せ付けてくれるはずだ…