昨夏の移籍市場において、アイントラハト・フランクフルトから最大7900万ポンドという巨額の移籍金でリバプールへ加入したフランス人ストライカー、ウーゴ・エキティケは当初の懐疑的な声を一掃し、今やプレミアリーグで最も恐れられる得点源の一人へと変貌を遂げている。
23歳という若さで名門の最前線を担うプレッシャーを跳ね除け、ニューカッスル・ユナイテッド戦では鮮烈な2ゴールを奪取。リーグ戦での得点数を二桁に乗せ、コンディション調整に苦しみ、負傷離脱中のアレクサンデル・イサクと異なり、リバプールが推進する新時代の核として、その地位を不動のものにしている。
リバプールのOBであり、かつてアンフィールドで数々のゴールを量産したマイケル・オーウェンは、エキティケのポテンシャルをハリー・ケインやロベルト・レヴァンドフスキキリアン・ムバッペに匹敵すると最大限の賛辞を送っている。
「エキティケが信じがたい才能の持ち主であることは、誰の目にも明らか。まだその域に達していないとしても、彼は世界最高の選手のひとりになるだろう。」
「ここ5年ほどの間、世界最高のストライカーについて議論すれば、ハリー・ケイン、ロベルト・レヴァンドフスキ、キリアン・エムバペといった選手の名が挙がる。私は、今後1年かそこらのうちに、彼もそのカテゴリーの最前列に並ぶと考えている。」
「彼に欠点と呼べるものは見当たらない。プレーは直線的で、速く、強く、そして勇敢。タッチも一級品で、ボールキープも巧みにこなし、得点力がある上に献身的でもある。とにかく、私は彼に惚れ込んでいる。」
「彼は真に並外れた存在になると本気で思っている。十分に若く、体つきも強靭。幸運なことに、今のところ大きな怪我にも見舞われていない。彼のプレーを心から気に入っており、その将来に胸を躍らせている。」
「私は自信に左右されるタイプの選手ではなかった。自信に頼る選手は好不調の波が激しく、一貫性に欠けるものだが、彼はあらゆる資質を兼ね備えている。」
「常に絶大な自信に満ち溢れているように見え、パフォーマンスが落ちる場面をほとんど見たことがない。リバプールに加入して以来、彼は実に見事なプレーを続けている。」
The Mirror
アルネ・スロット監督が率いるリバプールは、ユルゲン・クロップ時代の「ヘビーメタル・フットボール」から、より洗練された「秩序ある支配」へと進化を遂げた。その戦術的アップデートにおいて、エキティケの存在は不可欠なピースとなっている。
スロットが求めるフォワード像は、単に最前線に留まってパスを待つ存在ではない。ビルドアップへの関与、サイドへの流れ、そして強烈なプレス。エキティケはこれらすべてのタスクを高いレベルでこなす多才さを備えている。
特に今季加入したフロリアン・ヴィルツとの補完関係は抜群であり、ヴィルツがハーフスペースで作り出す時間と空間を、エキティケのダイナミックな動き出しが最大化している。二人のコンビネーションは高次元で、ウィンガー陣の調子がイマイチな現時点において攻撃陣を引っ張り続けている。
パリ・サンジェルマンでの挫折から這い上がり、ブンデスリーガで覚醒を遂げた23歳のセンターフォワードは、アンフィールドやプレミアリーグを舞台にさらなる成長を遂げ続け、レジェンドと呼ばれる日は来るのだろうか…?
