今夏の移籍市場でチアゴ・アルカンタラと並び話題の中心にいるのが、ジョルジニオ・ワイナルドゥム。2016年の夏、ニューカッスルから加入したオランダ代表MFは、徐々にポジションを確保し、ここ2シーズンは主力として活躍し、チャンピオンズリーグ制覇とプレミアリーグ優勝に大きく貢献。目立たない選手であるものの、欠かせない選手であることは誰の目にも明らかだ。
ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョと組む中盤は怒涛のプレスを掛け続け、試合終盤まで相手選手に自由を与えない。ピッチ全体を見て、ポジションを埋める一方で、相手の攻撃の芽を摘み続ける。チャンスと見ると否や前線に飛び出し、シュートを放つ。175cmの身長にも関わらず、打点の高いヘディングも魅力で、多くのゴールを奪っている。
リバプールでは、これまで189試合に出場し、19得点16アシストと立派な数字を残している。数字に現れない貢献度も高いため、クラブは契約延長の締結を望んでいる。契約期間が残り9ヶ月となったワイナルドゥムだが、今回の報道によると、新たなに提示された契約延長オファーを拒否した模様。1年以上にわたり、話し合いの場が持たれているようだが、いまだに交渉は平行線のまま。
オランダ代表において、絶対的な地位を維持している。リバプールよりは高いポジションで先発している兼ね合いで、得点にもたくさん関わり、自らもゴール決めるシーンが多い。UEFAネーションズリーグ2019では準優勝を果たしたオランダの原動力となった。躍進する代表を率いていたのが、ロナルド・クーマンであり、バルセロナの新指揮官に就任したことでワイナルドゥムのスペイン移籍が盛んに取り上げられている。
まだ具体的なオファーが届いているわけではないようだが、移籍市場の締め切りが迫っているため、そろそろ獲得オファーを提示するのでは?という報道も多い。一方で、個人合意に達した…残留を望んでいるなど様々なニュースが錯綜しており、ほんとの情報は誰にもわからない。確実なのは、来年1月には自由に移籍交渉が行え、来夏にはフリーで移籍が可能となる事実である。
一方、リバプールもまもなく30歳となる選手に対して、長期契約+給与アップでの契約延長を渋っている。複数年契約の提示がないこと、そして給与面での考慮がないことが、契約延長が難航している理由のようだ。
それでも、今月初旬に行われたユルゲン・クロップ監督との話し合いは順調そのものであった。このポジティブな要因が、残留を望むリバプールファンに期待を抱かせたことだろう。
いずれにせよ、移籍市場の期限である2020年10月5日までには何しからの発表がなされるだろう。リバプールに残留が一番好ましいが、バルセロナでのチャレンジも見てみたい気持ちもある…笑顔が素敵なワイナルドゥムの去就は今後も目が離せない!