遡ること、2006年に加入したウディネーゼにおいて、セリエAを代表する左サイドバックとして頭角を表した元イタリア代表DFアンドレア・ドッセーナ。そこでの活躍が認められ、2年後にはリバプール移籍。プレミアリーグ初チャレンジの機会を手にした。
しかし、イングランドではぱっとしないパフォーマンスが続き、通算31試合で出番を得たが、レギュラーを掴むには至らなかった。端的に言えば、失敗に終わったプレミアリーグ挑戦だが、2017年に現役引退した同選手は努力が足りなかったと、当時の自分の過ちを認めた。
「イタリアにはもっと物量を重視する風土があるが、イングランドは量と質の比率を最適化することを得意としている。私の意見では、我々の仕事が減り、量が増えれば、それに応じて質も下がるので、君達のサッカーに適応するためには、この点が欠けている。」
「少なくとも私の場合は、これが問題だった。リバプールでは3日おきにプレーし、一度もトレーニングをしなかった。起用された時に100%の力を発揮できるように、プライベートの時間を使ってトレーニングしなければならなかった。」
「(ラファ・)ベニテスと話したんだ。ベニテスのせいではなかったが、自分で仕事をしなければならないことは理解していた。でも、経験が浅かったからできなかった。僕の責任だ。」
「経験不足でベストを尽くせなかったことは確かに後悔している。いずれにせよ、リバプールは私を人間として、当時サッカー選手として、そして今日のコーチとして成長させてくれたのだから、移籍は悔いていないよ。」
Liverpool Echo
リバプールでの失敗以降は、キャリアの下降線が続いた同サイドバック。ナポリやサンダーランドらに移籍しても長続きすることなく、イタリア代表に復帰することも叶わなかった。
現役を退いたあとは、指導者として歩みを始め、現在まで4つのクラブで監督を歴任。2023年6月からプロ・ヴェルチェッリで指揮官を務めており、22試合をこなしている…