2017年にウェストハムの下部組織からトップチームに昇格したイングランド代表MFデクラン・ライス。賢いポジショニングや力強さ、豊富なスタミナで幅広いエリアをカバーしつつも、自らドリブルでボールを運ぶこともでき、オリンピックスタジアムではキャプテンを任されるほどに成長した。
幼い頃に所属していたチェルシーらも関心を示す中、昨夏の移籍マーケットでアーセナル移籍を決断。1億500万ポンドとも言われる大金と引き換えに活躍の場を移した25歳ミッドフィルダーは、新天地でも中盤で存在感を示し続けている。
いまや世界でも有数の守備的ミッドフィルダーとしての地位を確立する同選手は、ウェストハムに在籍していた頃、中盤で一緒にプレーしたいミッドフィルダーを質問されると、リバプールで歴史に残るパフォーマンスを見せた元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードを選んだ。
「僕はスティービー・G(スティーブン・ジェラード)を選ぶよ。もちろん、彼とランプス(フランク・ランパード)は常に比較されてきた。」
「僕はランパードも選手として尊敬している。でも、ジェラードだけは、何か違うんだ。ピッチに立つと、動物に変身するんだ。」
「彼は何でもできる。ボックス内に走り込むことも、タックルすることも、パスを出すことも、プレーを指示することもできる。」
「一緒にプレーし、彼のプレーを見るのは特別なことだ。」
TNT Sports’ Joe Cole Cast
アーセナルMFの言う通り、攻撃的でも守備的でもレベルの高いプレーで、多くの選手にインパクトを与えた。チャンピオンズリーグこそ勝ち取ったものの、プレミアリーグ優勝には導くことができなかった。
とはいえ、多くの選手たちがプレーを真似したスティーブン・ジェラードは、選手としてだけではなく、監督としても歴史に名を刻めるのだろうか…?