今週水曜日にナポリと引き分けたリバプール。アンフィールドでグループステージ突破を決められなかったことよりも、頭を悩ませる問題に直面している。ヘビメタフットボールを守備的ミッドフィルダーとして後方から支え、マンチェスター・シティ戦では見事なミドルを決めたファビーニョが試合中に足首を痛め交代。結果は4〜6週間の離脱が決まった。いや、決まってしまった…
12月はただでさえ過密日程で、異例な2チーム構想も発表したばかり。1月も多くの試合が組まれており、加入後6ヶ月目から不動のレギュラーとして君臨し、替えの効かない選手なだけに危機的状況。ヘンダーソンやワイナルドゥムが埋められるが、ファビーニョほど効果は発揮できない。
悩みに悩むリバプールが、チャンピオンズリーグでも対戦したゲンクに所属のノルウェー代表サンダー・ベルゲへの関心を強め、今冬の獲得を目論んでいる。チェルシーやナポリの興味も噂される逸材で、195cm95kgとガッチリした体躯を有し、守備的MFで主力してプレーしている。
プレースタイル
最大の魅力は強靭な肉体を使ったボールコントロールとインターセプト能力。時には上がり、供給するパスの質も高く、低い位置からドリブルも多用する。プレースタイルだけで言えば、マティップに近い。ディフェンス陣の前で相手の攻撃を止めるだけでなく、パスセンスでマネやサラーが裏に抜けるためのロングボールやフィルミーノへのショートパスなど適用は難しくない。
心配はロバートソンやファビーニョですら時間のかかったクロップサッカーへの適用。プレシーズンでの準備期間もなく、カップ戦など勝ち上がると試合数も増大する中で、1日目から順応するのは容易くない。まして、プレミアリーグ未経験である。
無理して新戦力を取りに行くよりも、賢い方法として考えうるは、ジョエル・マティップのアンカー起用。ロブレンが良質なパフォーマンスを披露し、ゴメスが控えるセンターバック事情を考慮し、マティップのドリブルやパススキル、スピードを総合的に判断して、ありえない選択肢ではない。さらに、上背の面でも高さも担保できる。個人的にはこの案をオススメしたい!