日本代表の両サイドバック酒井宏樹と長友佑都が所属するマルセイユ。ジョエル・マティプが今季絶望となり、移籍市場の最終局面で活発に動きまくったリバプールは、マルセイユ所属のクロアチア代表CBドゥイェ・チャレタ=ツァルへ獲得オファーを提示したという報道が世間を賑わせた。
結局はトルコ代表DFオザン・カバクとチャンピオンシップからDFベン・デイビスの2選手の補強を成功させ、ディフェンス陣の枚数は一定整った。それでも、今シーズンはファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンも併用していかなければいけない事実は変わらない。とくに直近2試合連続でスタメン出場しているオザン・カバクがプレミアリーグとクラブに適応していけるかが後半戦の注目ポイントだ。
ベン・デイビスに関しては、市場に参入して、早いタイミングで交渉がまとまった。一方、トルコ代表のローン移籍が成立するまでには、様々な選手との交渉の噂が飛び交った。イッサ・ディオプ、デイビット・カルモ、サミュエル・ウムティティなど、本当か嘘かはわからないが、数々のセンターバックの動向を追っていた。
そんな獲得候補のひとりであり、オファーを受け入れなかったクラブへ落胆している様子も伝えられたのが、マルセイユDFドゥイェ・チャレタ=ツァル。報道によれば、マルセイユは移籍金な条件面では問題なかったが、移籍市場がまもなく閉まる中で、後任センターバックが獲得できないこと理由に、獲得オファーを断った。
この度、張本人がインタビューに応え、リバプールからの正式なオファーがあったことを認めた上で、その背景についても赤裸々に語った。
「リバプールからオファーが届いたのは、事実だよ。」
「あのようなクラブが獲得を希望しているのは、僕にとって光栄なことだよ。それでも、クラブと一緒に残留することを決めたんだ。」
「マルセイユも偉大なクラブであり、ここでもより多くを成長できると信じているよ!」
2018年にRBザルツブルクから加わったクロアチア代表CBは、チームの主力として、マルセイユデジフェンスを支え続けている。出場試合数も130試合を数え、代表でも10試合に出場。24歳センターバックの評価は右肩上がりを継続している。
冬には獲得を逃したものの、今夏にも新たセンターバックの強化に動くことが噂されるリバプールだけに、ふたたび獲得リストに記載される可能性もある。ただし、夏には主力級の選手へのアプローチが予想されるため、本命ベン・ホワイトを含めたセンターバックへとターゲットを切り替えるかもしれない。
ジョエル・マティプの負傷癖が抜けない限り。またオザン・カバクやベン・デイビスが適応できなかった場合には、センターバック陣のシャッフルも考えうる。来シーズンの布陣がどうなっているか期待しつつ、現有戦力の活躍を楽しみにしている…