ユルゲン・クロップ体制ではインサイドハーフとして、初挑戦のプレミアリーグで26試合に出場したオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフだが、そのほとんどが途中からの投入で、レギュラーの座を確保するに至らなかった。
アルネ・スロット監督の就任と同時に、ポジションを守備的ミッドフィルダーに変更すると、その才能が覚醒。今シーズンは開幕節から連続して先発出場を続けており、母国のフル代表でもスタメンに定着するなど絶好調の序盤戦を過ごしている。
22歳の若きミッドフィルダーは、新たな役割を担うにあたって、昨シーズンのレギュラー組であるアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターや日本代表MF遠藤航にアドバイスを求めたことを告白し、個人的にも良い感触が続いていると認めた。
「良い感じだけど、正直なところ、もっと適応しなければならない。だって、生まれつきの守備的な “6番” じゃないんだ。(キャリアの最初の頃は)僕はもっと攻撃的なミッドフィルダーだったから、自分としてはもっと慣れなきゃいけない。」
「開幕戦はとても良かったと思うけど、もっと上達し続けなければならない。僕らはポゼッションが高くて、ボールをたくさん持てるし、それは僕が望んでいたことでもある。だからこそ良い感じだし、居心地がいいんだ。」
「マッカ(アレクシス・マック・アリスター)とは話したよ。昨シーズン、彼はそこでたくさんプレーしていた。それに遠藤航とも、彼らがやっていたこと、ボールがどこに来るかを予測することなど、ちょっとした話をしたんだ。」
The Guardian
イングランド国内でもトップクラスのパフォーマンスを継続しているが、代表戦の疲れなどもで始めてる時期に差し掛かっており、現状のプレーぶりをシーズン中盤や後半にかけて続けられるかどうかが今後の鍵になる。
リバプールは新たな守備的ミッドフィルダー確保を狙っており、早ければこの冬にもライバルが現れる可能性もある。その場合、基本的にはローテーションになるはずだが、重要な試合で先発を任せられるかで序列も目立つことだろう。
ただし、現時点ではレギュラーに落ちる可能性はほぼない。いまのまま成長し、プレミアリーグでも屈指のホールディング・ミッドフィルダーとして名を刻むことになるのか…?