ベンフィカ時代には大量のゴールでチームの前線を引っ張り続けたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスだが、アンフィールドでは決定力の低さに悩まされている。決定機にもゴールキーパーにボールを当ててしまう、シュートをふかしてしまうなど、チャンスの数に対してゴール数が伸びない。
アルネ・スロット監督が就任してからは、センターフォワードとして新たなプレースタイルを求められており、その適応にも苦戦している印象が強い。ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスに比べると、流動的なプレーを得意しておらず、ボールを収める能力も決して高いとは言い難い。
現役時代には、マンチェスター・シティやクイーンズ・パーク・レンジャーズなどで活躍したナイジェリア出身DFネダム・オヌオハは、同選手が努力を続けていることを認めつつも、トップクラブにおいて、それだけでは足りないと口にした。
「リバプールのゴールスコアラーや試合に大きな影響を与える選手について考えてみると、ゴールに関しては明らかに(モハメド・)サラーが大きな輝きを放っている・しかし、ジョッタのような選手を見てみると、彼はここ数年のリバプールで最高のフィニッシャーの一人だ。」
「絶好調の(コーディ・)ガクポを見たり、ルイス・ディアスが中央でプレーしているのを見ると、最終的な成果がそこにあることがわかる。一方、ダルウィン・ヌニェスの場合は、努力やその他もろもろあるが、プレミアリーグのタイトルを獲得しようとしているチームの話をしているのだ。」
「努力は、その瞬間に最も得意とするものであってはならない。ディオゴ・ジョッタの代わりにヌニェスを先発させる自信があるだろうか?おそらくないだろう。」
ESPN
25歳のストライカーが持つパッションや前線からのプレッシャーは魅力的。試合の終盤まで熱さを保ち、サポーターを盛り上げる能力も持ち合わせており、彼のキャラクターは愛すべきだろう。
ただし、カウンターを重視するようなクラブにこそ適した人材であり、ポゼッション重視に移行しようとしているマージーサイドのクラブにおいては、自分の強みを遺憾無く発揮するには少し息苦しい。
はたして、ウルグアイ人ストライカーは今後半年間で覚醒し、アンフィールドで絶対的な存在になり得るのか…?