ユルゲン・クロップ監督の最後のシーズンに彗星の如く現れ、トップチームで34試合に出場した21歳DFジャレル・クアンサー。恵まれた体格に加えて、足元の技術も申し分なく、なにより落ち着いたプレースタイルは年齢を感じさせない。
ところが、アルネ・スロット監督の就任に伴い、チーム内での序列が下がっている。イブラヒマ・コナテが負傷していた期間もジョー・ゴメスが起用されており、最近では日本代表DF遠藤航がセンターバックとして使われるなど立場が危ぶまれている。
新たなセンターバックにも目を配っているとも言われるリバプールだが、イングランドU-21代表DFはいまや学ぶ期間であると語った。また、トップレベルのパフォーマンスを見せたときこそ、自分に対して厳しく接しているとも明かした。
「毎試合、自分にとっては勉強の過程だ。ひとつやふたつミスをしても、落ち込むことはない。」
「ただ、学ばなければならないことは分かっている。自分にとって長いキャリアになることを願っている。平静を保ち、ハイなときもハイになりすぎず、ローなときもローになりすぎないようにする。気質は、僕や若いセンターバックにとって最も重要なことだ。僕は周りの選手から学ぶんだ。」
「ここで簡単だと言うつもりはない。常に厳しい。でも、どう準備するか、最高の精神状態とフィジカルコンディションで臨めるかがすべて。メンバーに入らないときはつらいけど、チームのために全力を尽くす必要がある。プッシュし続けるんだ。」
「僕は何も変わっていない。プレーの良し悪しにかかわらず、自分のプレーを常に見つめている。まだ完成形ではない。いつもそう言ってきた。でも、いいプレーをしようが悪いプレーをしようが、自分を批判する。最高のプレーをしたときこそ、自分に対して最も厳しいときかもしれない。」
「僕は自分を鍛えるのが好きなんだ。君たちには見えないようなことを100個挙げることができる。監督も少しは言ってくれるだろうけど、僕はただ、将来なりたい自分になるために努力しているだけなんだ。一朝一夕にはいかないことはわかっている。何時間も何時間も働く必要があるし、それが僕の意志なんだ。」
Liverpool Echo
今後何試合でピッチにできるかは未知数だが、シーズンまで半年間は残っている。カップ戦も残させており、アピールの機会は存在している。
はたして、若きセンターバックはアルネ・スロット監督の信頼を勝ち取り、来季もアンフィールドでプレーできるだろうか…?