ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズの精神的支柱“兼”守備の要…リヴァプール・アカデミー育ちのDFコナー・コーディ

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コナー・コーディ キャリア

「コナー・コーディ」と聞くと、懐かしさが込み上がるのは私だけだろうか。リバプールに生まれ、リバプールをこよなく愛する生粋のスカウサー。リバプールアカデミーに加入するのは必然の流れで、11歳の頃にアカデミーに加入。

キャプテンを任され、統率力やキャプテンシーは当時から認められ、2013年夏に行われたU20ワールドカップではイングランド代表のキャプテンを務めるなど、代表レベルでもチームをまとめていた。近年ではイングランド・フル代表の常連でもあり、国内で評価を高め続けている。

期待されていたコーディは、19歳で念願のトップチームデビューを果たす。2012年ヨーロッパリーググループステージ敵地でのFCアンジ・マハチカラ戦で、ヘンダーソンとシェルベイと共にMFの一角として出場。試合に敗れたものの、リバプールでの明るい未来のスタートラインに立ったかに見えた。

ただその後はプレミアリーグでもベンチに入るものの、出場機会に恵まれず、フラム戦に途中出場しただけで、シェフィールド・ユナイテッドへのローン移籍を経験し、2014年ハダースフィールド・タウンFCに完全移籍。コーディにとって、これらの移籍が転機となる。

シェフィールドでは、EFLリーグ1ながら39試合に出場。トップチームでの試合経験を着実に積み、翌年一つ上のリーグであるチャンピオンシップに属していたハダースフィールドで、45試合3得点3アシストと躍動した。

後日談として、ローン移籍でシェフィールドに加わった経緯を語っており、ブレンダン・ロジャースへの感謝も口にしている。「ローン移籍は最もベストな選択だった。ロジャース監督もプレイ時間を積ませるために後押ししてくれた。」

チャンピオンシップでの活躍が認められ、同じリーグ内のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCに移籍。最初の2年はDMFを中心に活躍し、前ウォルブス監督ヌーノ・エスピーリト・サントの就任に合わせて、センターバックへコンバート。

DMF時代に培ったボール奪取やカバー能力を大いに発揮。失点数の減少に貢献する一方で、最後尾からパスで組み立てるチームスタイルの礎を築いていく。キャプテンとして、ポルトガルから選手が流れ込むチーム事情にあり、持ち前の統率力でバックラインからチームを鼓舞する。2017/18シーズンにはプレミアリーグ 昇格を決め、翌シーズンでは見事なサッカーを披露し、サッカーファンを驚かせた。

今シーズンも出だしこそつまづいたが、徐々にパフォーマンスが安定。中断前で6位に位置し、プレミアリーグ2年目もヌーノらしいサッカーを披露している。アダマ・トラオレやジョアオ・モウチーニョ、ルーベン・ネベスなどが目立ちがちであるが、コナー・コーディの貢献はとても大きい。

3バックの中央に陣取り、ポジショニングの指示出しやカバーリング、恐れを知らないタックルやブロックで最後の砦としてゴールを守る。赤色のユニフォームではないにしろ、プレミアリーグの舞台で活躍している元リバプールの選手を見れるのは純粋に嬉しい。

ヌーノ・エスピーリト・サント監督が退任し、新たに同じくポルトガル人であるブルーノ・ラージ監督が就任。主力の入れ替えも報じられており、様々な面で進化を遂げるウルブズにあって、来シーズンもチーム中心としての活躍が期待される。

28歳と選手としてのクライマックスを迎える。トップ6に食い込めるだけのタレントを有するクラブだけに、数年後にはビッグクラブを脅かす存在になれるはず。そのためにも、コナー・コーディのリーダーシップは必須であり、今後も中心的な役割を担っていくだろう…

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