ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの高い壁に阻まれて、長らくリバプールの2番手GKに甘んじてきたアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。昨夏の移籍市場にも退団を報じるニュースも流れるも、アンフィールドに残留。アリソンの負傷もあって、ここまでプレミアリーグで10試合に出場してきた。
以前から毎週プレーできる環境を求めていることを隠していない26歳GKだが、今シーズン限りでついに控えGKの呪縛から解き放たれる。ジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリも加わるため、クラブ側も同選手の退団を阻止する理由はない。
英『The Sun』によると、チェルシーやボーンマス、トッテナム・ホットスパーなどイングランドの複数クラブから関心を示されるアイルランド人GKに対して、グレアム・ポッター監督率いるウェストハム・ユナイテッドも争奪戦に加わったようだ。
39歳の元ポーランド代表GKウカシュ・ファビアンスキが長期間に渡って、ゴールマウスを守ってきたウェストハム。最近では32歳GKアルフォンス・アレオラが1番手の座を確保し、今季は21試合に出場しているものの、途中ベンチに座る時期も続いた。
チームの状態も芳しくない。降格圏にいる3チームの成績が悪く、チャンピオンシップへの降格はあり得ないものの、国内リーグでは下位に沈んでいる。デイヴィッド・モイーズ政権では真ん中よりも上に位置することも多かっただけに、新たな指揮官とともに新時代に向けたチーム作りが欠かせない。
控えながらも、安定したゴールキーピングに加えて、現代的なゴールキーパーに必要となるボール扱いも持ち合わせる。プレミアリーグにおける2番手GKの中でもトップクラスの能力を備えており、元フランス代表GKをベンチに追いやるだけの実力を持つ。
シーズンを通してプレーした経験こそないが、アリソンの負傷期間には目を見張るパフォーマンスで最終ラインを支え続けてきた26歳のゴールキーパー。ロンドンに移籍すれば、レギュラー争いを優位に進められそうだ。
この夏の移籍は避けられないアイルランド代表GKだが、その移籍先はオリンピックスタジアムになるのだろうか…?
