2025年の夏、リバプールの攻撃陣に大きな変化が訪れるかもしれない。この夏の移籍市場において、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタがアンフィールドを離れる可能性があると報じられており、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ復帰やニューカッスル・ユナイテッドなど関心を示すクラブの名前も挙がり始め、静かな注目を集めている。
海外メディア『CaughtOffside』によると、リバプールはポルトガル代表フォワードの放出に消極的な姿勢というわけではなく、適正な金額であれば交渉に応じる姿勢を見せており、5000万から5500万ユーロを求めているようだ。
具体的にオファーを提示するクラブが現れるかどうかは不透明だが、リバプール側はジョッタのクオリティや経験値を考慮し、簡単に値下げに応じるつもりはない。契約が残り2年となるこの夏は、クラブにとって最大限の移籍金を引き出す最後のタイミングでもある。
アル・ヒラル、アル・イティハド、アル・ナスルといった資金力を誇るサウジアラビアのクラブも動向に注目しているとも報じられており、プレミアリーグ勢と中東勢の間で熾烈な争奪戦が勃発すれば、要求額よりも高値で売り抜ける可能性も。
リバプール加入以降、繰り返し負傷に悩まされており、出場機会の不安定さがクラブの懸念材料となっている。シーズンを通して活躍したシーズンは少なく、毎年のように数ヶ月は怪我で離脱し、コンディションを取り戻す時間も要している。
同じくセンターフォワードとして起用されているウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスは退団濃厚と見られており、アルネ・スロット監督が現在の最前線に満足していないのは明らか。その後釜として、アレクサンデル・イサクやウーゴ・エキティケらタイプが異なるストライカーが挙がっていることからもハマっていないのは間違いない。
ただし、ポルトガル人アタッカーの放出には慎重論も少なくない。怪我で離脱が続く中でも、要所要所でリバプールを救うゴールを決めてきた。ノッティンガム・フォレスト戦では途中出場から数秒で得点を奪い、エバートンとのマージーサイド・ダービーでは決勝ゴールを奪うなど、大一番での勝負強さは健在。
また、器用さも魅力的。頭や左右の足でゴールを奪え、身長が高くないにも関わらず、セットピースでは存在感抜群。センターフォワードだけではなく、左右のウイングや攻撃的MFとして起用される試合もあり、ユーティリティ性の高いプレーヤーだ。
ほかにも、ルイス・ディアスやフェデリコ・キエーザにも退団の噂が飛び交っていることから、一気に選手を入れ替えるのは難しい。多くても2選手が上限で、ヌニェスの売却可能性が高いため、ディアスかジョッタ、キエーザの誰かがアンフィールドを離れるかもしれない。
今後の補強戦略を左右するジョッタの去就は、今夏の移籍マーケットで注目すべきトピックの一つになるだろう…
