2025年夏の移籍市場がスタートするまで刻一刻と時間が近づている中、リバプールも複数ポジションの強化を狙っている。センターフォワードやセンターバック、左右のサイドバック、守備的ミッドフィルダーなど多岐に渡り、忙しいマーケットが待ち受けている。
他にも、ウィンガーとして活躍する選手も噂に挙がっている。その背景には、コロンビア代表FWルイス・ディアスを巡って契約延長の話し合いが長引いており、バルセロナなどへの移籍が報道されているためだ。さらには、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザも母国復帰が取り沙汰されている。
海外メディア『CaughtOffside』によると、彼らの代役確保を狙い、リバプールが熱視線を送っているのが、バイエルン・ミュンヘンのフランス代表FWキングスレイ・コマンのようで、具体的なオファーの準備段階にあるとも。
マージーサイドのクラブだけではなく、プレミアリーグのアーセナルやトッテナム、さらにはサウジアラビア勢も参戦し、激しい争奪戦に発展する可能性が高まっている。関係者の証言によれば、想定される移籍金は約4000万ユーロで、名前が挙がっているクラブにとっては高額とは言えない。
アーセナルは今年4月の時点で、獲得最有力とも報じられていたが、ここにきてリバプールが急浮上し、形勢は逆転しつつある。一方、トッテナムは低調なシーズンを過ごしており、移籍先としての魅力では一歩劣るとの見方が強い。
サウジアラビアは資金力に勝り、高額な給与を求める場合には中東行きも確率の高いオプションだろう。バイエルンでは2017年の加入以降、8度のブンデスリーガ制覇を含む12の国内タイトルを獲得しており、左右両サイドをこなせるポリバレント性も評価が高い。
ただし、現時点で28歳になっており、世代交代という意味では選択肢になり得ない。また、怪我も多いキャリアだけに、コロンビア人ウィンガーやイタリア人ウィンガーを手放してまで獲得する人材とは言えない。
本腰を入れるにしても、20代前半のアタッカーになる見込みで、リバプールがフランス代表ウィンガーに対してギアを入れることはなさそうだが、一体どうなろうのだろうか…?
