リバプールにとって、この夏の補強ターゲットの筆頭はストライカー。スポーツディレクターのリチャード・ヒューズにとっても、前線の再構築は最優先事項とされており、ダルウィン・ヌニェスの退団が迫っていることが背景にある。
アトレティコ・マドリードやACミラン、さらにはサウジアラビアのクラブが関心を示しており、退団は現実味を帯びつつある。 アレクサンデル・イサクやウーゴ・エキティケらとともに、候補者リストの上位に名前が浮上しているのが、RBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコだ。
加えて、同クラブに所属するオランダ代表MFシャビ・シモンズもまたターゲットのひとり。ドミニク・ソボスライの負担の大きい攻撃的MFのポジションにおける戦力強化に、左右のウイングでプレーでき、アタッカー陣の底上げも見据える。
英『Daily Mail』ルイス・スティール記者によれば、RBライプツィヒ vs バイエルン・ミュンヘン…ブンデスリーガの強豪同士の注目カードに現地派遣されたリバプールのスカウト陣は、ベンヤミン・シェシュコとシャビ・シモンズ、両選手のパフォーマンスを間近から観察したようだ。
この試合開始からわずか11分、シェシュコが試合を動かす。シモンズの絶妙なアウトサイドパスに反応し、30ヤードの距離から右足アウトで豪快に一閃。飛び出していた相手GKヨナス・ウルビヒの虚を突くループ気味のシュートは、そのまま無人のゴールネットへと突き刺さった。
21歳のスロベニア代表ストライカーは、これで今季公式戦21ゴール目。リバプールのエース、モハメド・サラーに次ぐ得点ペースでゴールを量産し続けている。
22歳のミッドフィルダーもまた目を見張るパフォーマンスを披露。俊敏なドリブルと卓越した視野でゲームメイクを支配し、後半アディショナルタイムにはポウルセンの同点ゴールもアシスト。終始攻撃のタクトを振るったシモンズは、今季公式戦31試合で10ゴール8アシストを挙げてきた。
将来的には世界のサッカー界を席巻するかもしれない若き両プレーヤーだが、彼らの獲得には熾烈な争奪戦を制する必要がある。
シモンズには8000万ユーロの評価額が付けられており、もしリバプールがシェシュコとダブルで獲得に動いた場合、総額で1億5000万ユーロもの巨額投資を迫られる。一方で、ヌニェスやクィービーン・ケレハーら複数選手が退団濃厚で、予算作りにも余念がない。
ユルゲン・クロップ監督からアルネ・スロット監督の時代へ移行を本格化させたアンフィールドに、ドイツから新たなスターが加入するのだろうか…?
